昨年の3月11日に発生した東日本大震災から今日で1年半経ちました。
今朝の新聞の一面に、南三陸町の防災対策庁舎の写真が載っていました。
この建物で多くの職員が犠牲になりました
最後まで、住民に避難を促すアナウンスを叫び続けた女性の声は、多くの人の耳に残っていることでしょう
私は先週、初めて宮城県の被災地を訪れました。
そして一昨日はこの防災対策庁舎の前に立っていました
見渡す限り、何もありません
玄関があった場所には祭壇が設けられ、訪れた人が静かに祈りを捧げていました
そして、祭壇の両側のロープには沢山の千羽鶴が掛けられていました
この建物については、存続について賛否両論があると聞きました
『見るのも辛い』という地元の声
そして、『後世に残すべきだ』という声
全ての人が納得できる答えは難しいと思いますが、
私のような、以前のこの町を知らない人間としては、歴史の証としてぜひ残してほしいと思います
この防災庁舎の近くに、ケーキ屋さんの看板が立っていました。
手作り新ロール
心をこめて 愛をこめて 魂をこめて つくして つくして つくして つくして そこにみんなの和の心と 人の輪を広げていく味が広がっていくんだ
そして、町の一角にはボランティアの姿がありました
この町に来るまでは『自分がこの場所に立つのが申し訳ない』という気持ちもありましたが、一方で『自然の驚異を自分の眼でみて感じたい』という思いもありました
実際にの場所に立ってみると、言葉で現わせない感情が全身を走り『やはり、来てよかった』と思いました。
どうか、被災された方の心が少しでも癒されますように。
どうか、一日も早く、この町が復興しますように。