アダルトチルドレン
と聞くと
子供のまま大人に成れない大人と言うイメージの方も居るかも
機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ、という考え方、現象、または人のことを指す。Adult Childrenの頭文字を取り、単にACともいう。学術的な言葉ではないため、論者により定義が異なる場合がある。また、社会状況、家庭状況の変化にともない、意味が微妙に変化し続けている。
一般には、親からの虐待や、アルコール依存症の親がいる家庭や機能不全家庭で育ち、その体験が成人になっても心理的外傷として残っている人をいう。破滅的であったり、完璧主義であったり、対人関係が苦手であるといった、いくつかの特徴がある。成人後も無意識裏に実生活や人間関係の構築に、深刻な悪影響を及ぼしている。
条件付きの愛情
本来、親は子どもに無条件で愛情を注ぐものだが、親の愛情が無条件の愛ではなく、何らかの付帯義務を負わせる「条件付きの愛」であることが問題となる。これが継続的に行使される家庭では、子どもは親の愛を受けるために、常に親の意向に従わなければならず、親との関係維持のために生きるようになり、この時点で親子関係は不健全であるといえる。主に幼少期からこうした手段が用いられ始め、子どもの精神を支配する手段として愛情を制限する。また、親による子どもへの単純命令を回避する手段としても用いられる。
この手段は子どもが成人する段階になっても継続され、引き続き成人した子ども(Adult Children)の精神を支配する。実はこの状況は非常に多くの家庭に存在しており、子ども(年齢に関わらず)は常に不健全な状況にさらされている。しかし、第三者からは一見してこのような家庭は、何ら問題のない普通の家庭として認識される場合が非常に多く「条件付きの愛」はしつけや教育と称される家庭の病理性の深さを象徴する現象であり、最も基本的な精神的虐待である。しかし現実に、無条件の愛を常に実行できるかというと、これは極めて難しく、健全な家庭を目指すには「条件付きの愛」を減らし、可能な限り無条件の愛を与える方法、あるいは命令と愛情をできるだけ区別する方法を、養育者自身が訓練・勉強する必要があるだろう。
虐待について
家庭内環境(家庭問題)において、身体的虐待は暴力や近親姦・その他性的虐待などの具体的事実によって顕在化しやすいが、親から子への愛情の不足や心理的虐待は、第三者からは非常に察知しづらい面が問題とされる。特に精神的虐待を行っている親当人は自身の子どもに対する言動が、虐待であることに気づいていないケースが多い。よって肝心の幼少期・成長期に問題を発見することは非常に困難である。よって成人し自立した後、年齢を問わずACの苦しみの出現によって、精神的疾病にまで発展することもある。
幼少期の子育ては、多くが母子間による密室的関係で経過するため、虐待にはついて母親が時事的に孤独に判断することになる。養育行為そのものが親の全人格をそのまま反映させるものであり、子どもへの虐待について親が過敏に注意したとしても、もともと養育者本人の経験知以上とはなりにくい性質の行為である。
精神的虐待は、しつけか虐待かの境界線が重要な注目点である。その判断は、あくまで親の処置を子どもがどのように受け取っているか、という立場で点検する。特に親の側が良かれと思い対処したことが、子どもにとっては強要と解釈されるケースを注目する。強要と受け取られた場合、場合によって子どもの心に萎縮をまねき、結果として精神的虐待となる。この意思疎通のズレが問題とされる。
しつけには単純命令がつきものであり、命令なしに躾はできない。子どもにとって躾のステップは「親の命令に従う」→「命令の意味・理由の理解」→「社会規範の習得と道徳法則の理解」であり、これを幼児の散発的な欲望に、なかば逆らう形で導入しなくてはならない。親の立場からみた場合、面倒なあまり、命令に従わせることが目的化してしまった場合、子どもが道徳法則の理解までのステップが遠のくことになる。ステップを軽視してしまった場合、子どもの立場では単純な強要となる場合があり、子どもの理解度に注視し続ける必要がある。
共依存
ACの精神的虐待の象徴的特徴として、共依存(co-dependency)があげられる。
典型的な例として、親が強力に子どもの精神を支配する行動が、子どもの方も支配されたいという特異な感情を生み出し、親も子どもも支配し支配されることに奇妙な安心感を見出して、支配を通して相互依存するという現象がある。これは子どもにとって支配に反抗するより支配を受け入れる方が家庭内で波風を起こさなくて済むため、平穏な環境でいるためのサバイバル(生き残り)手段と解釈されている。
通常、子どもはある年齢に達すると親の支配から脱しようと試みるのが自然な形態だが、この相互依存関係が強い場合、親子関係は成人してもなお支配の相互関係という不健全な状態が続く。
よりわかりやすい表現で表せば、子離れせずに子どもを人生の目的とし続ける親と、それを受け入れ続けざるを得ない精神構造を埋め込まれた子ども、ということになる。これがひどい場合は親が死亡するまで関係を健全化することができず、極端な例として母親が死ぬまでともに暮らす、つまり一生結婚の機会を奪われることや、親同士が認識しただけのお見合いを強制され、世間体を重視した愛のない結婚生活を送る場合もある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%81%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%B3
ウィキぺディアより