こんばんは
先日の話ですが、久しぶりに『赤坂菊乃井』で日本料理を楽しんできました
『菊乃井』は京都に本店を構える老舗料亭です。
その姉妹店の一つで東京に『赤坂菊乃井』があります。
東京赤坂に凛と佇む『赤坂菊乃井』は、敷地に一歩足を踏み入れると、まるで京都にトリップしたかのような石畳のアプローチを抜けお店へ~
予約の際にテーブル席をリクエストしてたので奥のテーブル席に案内してもらいました
奥のエリアにはテーブル席以外に小上がりのカウンター席もあります。
最初の一献、睦月(1月)は、小さな梅の花がゆらゆら揺れるフルーティーな飲み口の日本酒。
お次は、生ビールでカンパ~イ
【猪口】 帆立このわた蒸し・あらればちこ
このわたの腸を裏ごし?ムースのような感じに仕上がってます。
ホタテが所々に入ってて、餡掛けと一緒に頂くと美味
薄味ですが、このわたとホタテの旨味はちゃんと主張してます。
スタートから、さすが『菊乃井さん』だなと
次の料理の期待も倍増しワクワクがとまらない
お次の【八寸】のお重は豆まきの枡をイメージしてるそうです。
『春光招福』の文字は、村田大将の直筆なんですって。
縁起良いお言葉で頂く前に手を合わせたくなります
蓋を開けるとお多福さんが、こんにちは~
【八寸】
手綱寿司 菜種辛子和え 千車唐味噌漬け
のし梅 梅豆腐 花山椒 黒豆 鮑柔らか煮 子持ち昆布
手綱寿司のご飯にはサフランに生姜入りでサッパリした仕上がり。
具は海老と鰯で…
関西では邪気払いで節分に鰯を食べる風習があるそうです。
それを意識して作ってるとか…
ちなみに節分を過ぎると穴子を使うそうです。
棘のある葉っぱ柊は鬼払いの意味を込めて
それぞれに、ちゃんと意味があるのですね
甘い黒豆に鮑柔らか煮も美味しくて
菜種辛子和えは『ツ~ン』として結構辛め
お正月と節分が一緒にきたかのような【八寸】でした。
【向付】
てっさ てっぴ 鮟肝ぽん酢
トラフグてっさは、肉厚でぷりっとした歯応えが素晴らしい~
プリップリの食感は鮮魚毎に寝かす時間を計算してるからだとか…
鮮魚が最大限に美味しく頂ける様に仕込みもバッチリです
2種類のタレは、塩柑橘、鮟肝ぽん酢をお好みで
お次は、菊乃井の純米大吟醸で乾杯~
フルーテイーで爽やかで、すごく飲みやすい。
この日は、珍しく主人も純米大吟醸は美味しいとクイクイと呑んでました
【蓋物】
すっぽん豆腐薄葛仕立て 焼葱 針葱
梅人参 梅大根 松葉柚子
中央の丸豆腐はスッポンと豆乳を固めたもの
フワフワ食感に贅沢にもスッポンがゴロっと入り
トロトロのお出汁と一緒に頂くとホッと和みます。
主人の顔が茹でタコのように真っ赤になってたので
お茶を頂きました。
呑みなれてないのに、いきなりクイクイと呑むからよ
【焼物】
からす鰈南部焼き 冬菇椎茸
西京漬けにした、からす鰈を胡麻ダレをぬって南部焼きに
頂く前から食欲が増す良い匂いがします。
料亭の焼魚はしっとり~ふっくらで、まあ~美味しいこと~
【強肴】
鰆みぞれ鍋 聖護院蕪 金時人参
海老芋 胡麻豆腐 九条葱 柚子
画像からは伝わりませんがグツグツと煮えたぎるお鍋。
卸した聖護院蕪(みぞれ)とお出汁となじませてから頂いてくださいと板前さんが説明して下さいました。
お出汁は、素材の旨味を生かす菊乃井らしい繊細で上品なお味
甘い金時人参と九条葱、大好きな海老芋、鰆の火入れも丁度良い
【御飯】
蕪みぞれ饂飩 柚子 溶き山葵
菊乃井でお饂飩ってはじめて
量もたっぷりでボリューム満点
ツルツルのお饂飩は、蕪のみぞれ入りでサッパリと頂けました。
そして菊乃井は、お出汁が素晴らしいなとシミジミ
シンプルだからこそ、よく分かる
【水物】
八朔杏仁豆腐
器もソースも八朔な爽やかなデザートは、まろやかな杏仁豆腐と頂きます。
苦味が強めで大人向けのデザートかな…
板前さんが八朔の蓋をお好みでと仰ってましたが…
搾ってから頂いたら、八朔果汁の甘みと苦味が合い丁度良い美味しさになって(完成され)ビックリ
料理も計算なんですかね~凄いな~と
今回の『赤坂菊乃井』も美味しい料理、気持ちの良い接客、雰囲気と素晴らしかったです
欲を言えば、お肉も頂きたかったかな~
また季節をかえて伺いたいと思います
お次の予約をしてお店を後にしました。
ごちそう様でした