『「パンとエスプレッソと珈琲製作所」レセプション』

2024.4.23(火) パンとエスプレッソと珈琲製作所のレセプションにお招きいただきました。

「パンとエスプレッソと」といえば多くの方々が思い出されるのが食パンの「ムー」ではないでしょうか。ムーを大胆に卵とミルクのフレンチ液に浸し、カリッと焼き上げる「鉄板フレンチ」。たっぷりのはちみつをとろりとかけるのがおすすめです。

また最近では驚きのパリッパリ食感と出会える「パンスイス」が大人気。ひと噛みで香り立つバターの香ばしさが鼻先をかすめ、口角にまで伝播する鋭角で凛とした食感の余韻が印象深いパンです。

2年ほど前、スタッフの春成さんとお仕事をさせていただく機会がありました。春成さんが話してくださった言葉が今でも心に残っています。

当時、春成さんは、店名に「エスプレッソ」と掲げているからこそ、コーヒーにもこだわりたいと話しておられました。その思いと情熱が具現化したのが、今回のパンとエスプレッソと珈琲製作所なのです。

南森町駅から徒歩圏内にオープンするのが、パンとエスプレッソと珈琲製作所。工場跡地をリノベーションした空間はレトロな雰囲気を醸し出しています。入り口正面奥に鎮座する焙煎機が圧倒的な迫力と存在感で出迎えてくれます。コーヒー豆の焙煎が始まると華やかで香ばしい香りが店内にゆっくりと広がります。店内の空気感と温度が変化していく空間は珈琲好きにはたまらない場所です。

提供されるコーヒー豆はどんなシーンで、何と楽しむのかを想像し、焙煎度や味のバランスを調整されています。ラインナップはどこか懐かしいアイスコーヒー、朝食の食パン、クリームパンを楽しむもの。そしてバランスの良い飲みやすさ重視のオリジナルブレンド。ケニヤ、コロンビア、ブラジル、グアテマラ、インドネシアなどの生産地のコーヒー豆をシーンに合わせてブレンドして焙煎しています。

カフェラテはエスプレッソショットの濃厚な底味とコクのあるミルク感が口の中に広がります。ミルクに熱を与えすぎないことで、まろやかさと優しいとろんと口当たりが感じられます。

ムーを使用したトーストは3種類。今回はあんバターをいただきました。やわらかな弾力のムーに甘さ控えめのたっぷりのあんこ。バターを絡ませると心地良い甘じょっぱさが、ムーのやわらかい食感の上で転がるように広がります。他にははちみちバターやジャムバターも楽しめます。

デザートはカヌレアフォガード。アフォガードはイタリアのバニラアイスにエスプレッソショットをかけて食べる事で知られています。バニラアイスが溶け出すとエスプレッソの濃厚な味わいとアイスの甘さが重なり合います。エスプレッソのほろ苦さとアイスの甘さは、混ざり合う濃度の違いで、食べる箇所によって異なる味わいが楽しめます。また時間の経過と共にカヌレの食感もしっとりへと変化します。デザートにはアイスやスコーン、パウンドケーキもお楽しみいただけます。