今話題(?)の1人称童話 『桃太郎』


桃太郎自身が語る『桃太郎』のおはなし。

すべてが桃太郎の視点で物語が進んでいきます。

『すぅーっといきをすいこむと、

あまくてやさしい、いいにおい

ぼくは生まれる前、

大きな桃の中にいました。』


という文章ではじまります。

桃太郎がどんな思いで鬼退治に行ったのか

なんて誰もわからない。

誰も知らない。

だから、この物語はある作家の視点で

書かれているものだから

読み手が作家になって自分が感じたように

物語を作っていける面白い絵本です。

お母さんがお子さんの読み聞かせをする時に

一緒に物語を作っていくものいいかも

しれないですね。

桃太郎が語る 桃太郎 (1人称童話)/高陵社書店
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アドラー心理学ELM勇気づけトレーナー

人おこし・組織おこしリーダー

本橋えつこです。

目の前のことを〇にするか

×にするのかを決めるのは自分



先日、アドラー仲間の阿部洋子さん

ゼミナールに参加してきました。


『日本の幼児教育に必要なこと

~アドラー心理学と自然体験~』


です。

ブログにアクセスしていただくと

わかるのですが、NPO法人勇気づけ学園の

幼児部で先生をしています。

洋子さんはアメリカのインターで働いた経験

を通して今の日本の幼児教育について感じて

いることをお話してくれました。


そのお話の中で心に残ったことを

書いていきたいと思います。


洋子さんがアメリカのインターで働いていた時

園児に誘われて一緒に遊んでいた時に


「先生というのは子どもの安全を見守る為にいる。

大人が遊びに加わった瞬間から子どもの想像力

創造性が奪われる。」


「助けを求められたら手を差しのべて。

子どもは自分の限界を知っている」


と同僚の先生から言われたそう。

一緒に遊ぶことがダメなのではないけど、

そういうことを知っていてほしいということのようです。


日本の教育とは大違いですよね。

日本では、一緒に遊んであげたり、けがをしないように手を貸してあげたり、たくさんの保護をしてあげます。

そして、アメリカでは好きなことを、子どもがやりたいと思うことをさせています。

でも日本の子どもたちはまず許可をとりますね。

『せんせー、これやってもいいですか?』

って。


日本の子どもの多くは許可がないとダメだと思っています。

まさに上下の関係。

子どもも大人もそれが当たり前だと思っています。

許可をもとめているということは子どももコントロールされたいんです。

そのほうが自分が責任を負わなくてもいいから。

楽ですよね。


洋子さんは日本の文化的な背景がそうさせていると言っています。

日本は


おもてなし文化


ということ。


日本とアメリカではおもてなしの仕方が違います。

例えば日本ではお客さんに飲み物を出すとき

暑い時は冷たいものを、寒い時は温かいものを

出します。

でもアメリカでは『何をお飲みになりますか?』

と聞いて相手の飲みたいものをお出しする。


どちらもおもてなしなのですが、視点が違いますね。

なるほど~~と思いました。


そしてこのおもてなし文化が日本の教育の

基盤となっているところが多々あるということ。


洋子さんは子どもの無限の可能性を信じていて

もっとその子らしく生きられるように

その子の才能がのびのびと羽ばたいていける

ように勇気づけ学園で幼児と接しているのだと

思いました。


自然の中では、不便がいっぱいだから

五感でめいっぱい感じることができる

そうするともともと持っている野生が

目を覚まして生きる力が育まれる

とお話されていました。

↑私の解釈です…aya


話は少し変わりますが、先日私の子ども達が

通っていた小学校でボランティアでお豆腐作り

のお手伝いに行ってきました。






3時間程3年生の児童たちと一緒に過ごして

感じたことは…


周りの大人たちが子どもたちを

悪者にしたがっているような気がしました。

静かに先生の話を聞いて

先生の言うとおりに動けることが良くて

やんちゃであることがダメで…


お豆腐作りが終わったあとの講師の先生

たちが

『まだましよー』

『よく頑張ってたと思うよ』

『普段ダメな子達もこういう時はちゃんと

やるのよね』

とかダメであることが前提で子どもたちを評価

しているような気がして、ちょっと違和感を感じ

ました。


お豆腐作りの3時間の間、先生たちと児童達

の関わりをなんとなく見ていましたが、

きっと子どもたちは時代とともに進化をしている

ように感じました。心身ともに。


親達も時代とともに子育ての仕方が30年前と違っていろいろと変化していっているように、

その親に育てられている子どもたちも

同じように変化?進化?していっているのでは。


だから、今の日本の教育方針は

そもそも今の子どもたちの個性に合って

いないのではないか。

そもそも形が違うのにそこに一生懸命

押し込んで形を変化させてまで箱の中

に詰め込もうとしているような気がして。


だから子どもたちは窮屈に感じたり

なにか違和感を感じたりして

じっとしていられなかったり、

いじめられてるわけでも

勉強についていけないわけでもないけど

お友だちもいるのに

学校に行きたくない、

学校に行けない子どもたちが増えている

のでは。


またいじめの問題に関しても

これだけテレビでも取り上げられているし

学校の道徳でも話あわれていたり

いじめ撲滅のためのポスターを貼って

いたりしてもいじめが減らないのはそんな

ストレスフルな生活を強いられているのも

一つの要因なのかなぁと。


そんなことを感じた3時間でした。



洋子さんのゼミナールの話に戻ると

洋子さんはまずは


大人が自己受容をすること

子どもと横の関係を持ち

相互に信頼・尊敬し

貢献感があれば感謝が生まれるし

感謝を感じれば貢献感が生まれる


とおっしゃっていました。


とても共感したお話でした。

このお話を聞いて、微力ながら

私も子どもたちのために

子育てに悩んでいる親御さんのために

なにかしていきたいなぁと思いました。