久しぶりに映画をみてきました
新垣結衣ちゃん主演の 違国日記
30代 独身 小説家の槙生(まきお)は人と関わるのがちょっと苦手。
そんな槙生には絶縁した姉がいたが、その姉が突然事故で亡くなってしまう。
葬儀で親戚が集まる中、話題は残された一人娘の朝を誰が面倒見るのかとなっていた。
口では「かわいそうに」というもののみんないきなり中学生を引き取るのはなかなか億劫で、このままでは親戚中を盥回しにされそうな感じ。
いたたまれなくなった槙生は思わず勢いで、「朝、うちにおいで。」といってしまう。
朝はまだ両親がなくなってしまったという現実を受け入れているようで受け入れられないでいた。
とりあえず、自分のことをちゃんと見てくれそうな槙生の元へと行くことにする。
こうして微妙な距離の2人は共同生活を始めることになった。
槙生が実の姉への複雑な思いを持ちながらも、朝との距離が少しずつ近づいていく様を丁寧な描写で描かれていました。
中学3年生という難しい年齢で両親をいきなりなくし、その現実を頭では受け入れつつも心では完全には受け入れられなくて戸惑う朝の様子を見ていて、(あぁ、この年代の子ってこんな感じなんだよな。なんでも一人でできるけど、やっぱり見守ってくれる大人がそばにいるって大事なんだよなぁ)と改めて思わされました。
ちょっとコミュ障で陰キャな槙生を実に等身大で演じている新垣結衣ちゃんを見て(いい俳優さんになったなぁ)としみじみ。
で、とにかく朝役の早瀬憩ちゃんの透明感が眩しかった。
将来が嬉しみな役者さんですね。
脇を固める夏帆ちゃん、瀬戸康史くんなどもとても自然でよかったです。
誰かが亡くなるのは一瞬で、残された人は嫌でも日常を生きていかなきゃならない。
辛くて楽しくて、嬉しくて悲しいそんな日常をみんな過ごしていて、一人だけどひとりじゃないんだよ。とそっと言われているような映画でした。