みなさん、こんにちは!
自分とうまく付き合っていくために、時には「自分に妥協する」ことが必要なように、人とうまく付き合っていくためには人と妥協することも必要です。
自分に妥協することは上手でも、他の人の言い訳は許さない人、自分のミスは許せても、他の人のミスは許せない人…など。
こんな人が上司だったら、それこそ悪夢ですよね。ただ、人間というのはどうしても「自分には甘く、人には厳しく」なってしまいがちです。相手の言い訳が許せない、という気持ちもよくわかります。相手のせいでこちらが迷惑をこうむって、ただでさえ頭にきているのに、相手が言い訳を言いだすと、「自分の非をごまかそうとしていると」とさらに怒りがこみあげてくるものですからね。
しかし、怒りにまかせて、相手の言い訳に聞く耳を持たなかったり、その言い訳を理詰めで論破するようなやり方は、賢いやり方ではないだろう。
遅刻してきた人が言い訳しようとしたときに、
「どれだけ待たせたと思ってるの!言い訳なんか聞きたくない!」
と、一蹴してしまうと、その人がこちらに対して抱いていた「遅れて申し訳ない」という気持ちまで消し飛んでしまいます。その態度ひとつのせいで、
「遅れた俺が悪いのは確かだけど、少しぐらいこっちの言い分も聞いてくれてもいいんじゃない?なんて度量の狭い人間だ」
と思われたとしたら、まったくもって割りが合いません。
私は、「どんな場合でも、とりあえず相手の言い分だけは聞いてみる」ことを信条にしています。それが、たとえどんなにこちらが怒っていたり、相手がただ言い訳をしているのにすぎないとわかっている場合でも、です。
自分のミスに対して言い訳をするのは、相手に申し開きをするためというより、自分が失敗した理由を自分に納得させるためです。
だから、まずは「何があったの?」と言い訳をさせてあげます。すると相手は「怒っているのだろうけど、とりあえず話を聞いてくれた」と安心し、素直に謝りやすくなるのです。
相手の言い訳を黙って聞いてやることで、人間関係がスムーズに運び、「この人は寛容な人だ」という印象も与えることが出来ます。これなら、こちらも割が合いますよね。