みなさん、こんにちは!



あなたには、「私にとっては空気のような存在」といえる人がいますか?


また、同じ言葉をいってくれる人がいるでしょうか。


目に見えないので、普段の生活の中では気になることもありませんが、ふと、空気が無くては生きてはいられないことに気が付き、改めてありがたいと思う…この空気のような人がいるかいないかで、あなたの人生はまったく違った様相になります。


十数年前、向井千明さんが、宇宙船の中で「ふわふわと泳ぎ」ながら日本の子どもたちにメッセージを送ったテレビ映像を覚えてらっしゃいますか。私ははっきりと覚えています。


「みなさーん、地球には重力があります。これまで当たり前のことと思っていましたが、今私は重力のありがたらが身にしみていまーす」


私は、ハッとしました。重力(引力)の存在については理屈ではわかりますが、普段の生活の中では、私も「ニュートン以前の人」であり、物が上から下に落ちてくるのは「当たり前」と…しかし、これは「当たり前」のことではありません。感謝しなければなりません。重力が無かったら、地に足のついた生活も出来なくなります。


「かけがえのない人」というのは、そんな人です。当たり前なのですが、良く考えると、「当たり前」とは言えない人で、特別な存在なのです。


逆に言うと、新婚の夫婦のように、普段から相手を「特別な存在」と思っているうちは、まだまだ「かけがえのない人」とは言えないのではないでしょうか。熱があるうちはまだまだだめです。熱が冷めて、静かで落ち着いた生活を繰り返す中で、ふと相手のありがたみが身にしみる…そして、しみじみと「かけがえがない」と思えてきます。


若い夫婦が危ないのは、「熱が冷めて…離婚する」という結論を出すことも多いからです。新婚時は「かけがえがない」と信じていても、熱が冷めれば、「私たち、別れた方がそれぞれ幸せなんじゃないかしら」といった、「かけがえのできる関係」になることも多いです。


ある単身赴任中の男性のご相談者は、ご自身の結婚について、


「奥さんと離れて暮らして、寂しくないですか?ってよく聞かれますが、困った質問です。寂しいのは当たり前じゃないですか。でも待っているのが好きなんです。先生にご相談して今ようやくそう思えるようになりました」


と、晴々とした表情で答えました。恐らく、お互いに「引力のような存在」なのでしょうねニコニコ