先日、痛みの不安から診察を前倒しで行った時M先生から何気なく言われた言葉。
「さつきちゃん、早く今より楽な会社を見つけて今の会社に区切り着けちゃいな!」
次に進んで、良くなった自分の脚に自信を持てるようにって意味もこもってるって思ったし純粋に嬉しい言葉だった。
でも、ふと・・・
先生が言う、今より楽な・・というのは環境のいい会社へってこと。
どういうことかと言うと、配慮をしてもらいながら身体に負担のかかりすぎない範囲で仕事ができる場所ってこと。
M先生から出されている条件を守りながら、自分の身体の声に耳を傾けながら仕事をする。
先日も書いたけど、フルタイムでの就労も検討しなければいけないのかもしれないと考え始めてしまった。
実は、昨日のリハビリでO先生に聞いてみた。
“ねぇ、私さ・・この前の外来でM先生から今より楽な会社を早く見つけて区切り着けちゃえって言われて。ふとね、フルタイムで働くって事ももう少し考えないといけないのかな?って・・・”
「うん、そうだね。」
“やっぱりそうなんだ?本当は、同じような人が周りに居て仕事と体のバランスをどう取ってるのかとか聞ければ良いけど居ないからさ。THAした人は居るけど、親より上だったりそもそも人工にしたのが早くても50代とかだからね。”
「そうだなぁ、全国的に見れば居るんだろうけど。」
“まぁ、それはね。でも、人工にしたって言っても私は散々骨切りしてきてのTHAだし脱臼しやすいっていうのもあるし。みんなどうしてるんだろう?って思ったりはするけど。。。O先生はどう思う?やっぱり、フルで働くのも止めた方が良いのかな?パートって、正直抵抗があるんだよね。これが、結婚してて旦那さんが居て。旦那さんの収入で、やりくりが出来るって状況ならパートっていうのも全然有りだと思うけど。”
「そうだな。俺は、そこは分かんない!言えないけど、本当に俺の個人的な気持ちとしてはパート良いなぁって思うよ。早く帰りたい(笑)」
“そこ?私、早く帰りたいとは思わない。仕事して、こんな私でも頼ってもらえる・力になれるって喜びの方が大きい。本音を言えば、バリバリ働きたい。今までみたいに最後まで責任もって仕事したい。知識付けて吸収できるもの、全部身に付けてまた頼ってもらえる存在で居たい。今の会社に入って7年で、そういう嬉しさも知って。だから、頑張れてたっていうのもあるしね。だけど、今までの自分じゃダメだって分かってるんだよ。頭ではね。働き方とかを変えないといけないって。だから、転職して環境を変えようって思ってる。今の会社に戻ったら、私は多分間違いなくまた身体を壊すから。同じことの繰り返しだけはしたくない。右の事もあるしね。”
「そうだな。。。1番良いのは、良い人見つけて結婚することだな!笑」
ってさ(笑)
良い人って、そう簡単に見つかったら苦労しないのよ。
でも、O先生も仕事の内容って言うよりも環境だよなって言ってた。
そうね、分かってる。
でも、そこは入ってみないと見えないし分からない世界で。
難しいな。。。
フルタイムで働くことを、そこも含めて考えないといけないって思ったことが無かったしフルで働けるのは当たり前に出来るものと思ってたから転職の条件としてフルタイムは当然の感覚だった。
リハビリは、月に1度の計画書の日。
説明を受けた中で、O先生から
「歩くときの内転を治したいな。そこを治さないと、上半身がうまく使えない。」
と話があった。
私の左脚、18歳でかなり内旋していたのはオペで45度戻して治しているのだけど歩く時の左脚を前に出すときに足首が内を向いてつま先で地面をけるようにして半円を描きながら前に出す・・・(伝わるかな?)と言う癖は治らないままで。
そして、右脚を前に出すときに真っすぐ前に出すのではなく平均台の上を歩くみたいに内側に脚を出す癖もある。
実は、それは前回のRAOの術後も担当PTのS先生に指摘されていた。
“それね!でも、前回の時も言われてて。その時は、その歩き方でバランスとってるんだって言われたよ?骨盤の骨が無いのと、筋肉の付き方を考えても・・・って。”
「うん。その時はそれでよかったんだよ。確かに、今の歩き方で脚を内に出すことで骨盤は安定するから。骨が無い分、そうやって脚を出すと骨盤が止まってぶれることがないからな。でも、今はその時と状況も違うし骨切りの後より筋力も格段に上がってきてる。ただ、せっかく筋力が着いてきててもそれをうまく使えてないの。だって、横向きに寝て上げた状態でキープできるんだもん。それくらいの筋力はあるはずなんだよ。でも、さつきちゃんの場合それが連動してないからうまく使えない。そこが、うまく使えるようになってくると上半身が安定してくるから。だから、まっすぐ前に出せとは言わないけどもう少し。脚長差もあるから、斜めに脚を出すって事はその分着くまでの距離が必要で長さの差も感じやすくなるから。もう少しぶれない程度に、歩き方も直していきたい。」
と、説明してくれた。
そう言ってくれると、私も凄く納得して前に進める。
だって、今と骨切り後の状態は違うし筋力もその時とは違う。
せっかく着いてきた筋力を使えないと意味がない。
うん、よく分かった!!
ありがとう、O先生。
そして、仕事に関して・・・
5月に入ったら、1社応募したいところがあって。
帰りに外来に寄ったら、看護師さんが次の診察の予約とは別に来週予約入れてあげるから・・・と診察の予約を入れてくれた。
「来なければ来ないで、私たちは構わないから。もし、やっぱり話したいって思ったらおいで。待ってるから。」と。
まだ、正直悩んでる。
こんな事で、診察に入ってまで話をするのはM先生もまたか・・・って思うだろうなぁとか(笑)
M先生も困るんじゃないかって思ったりもして。
もし、今考えている所を受けて決まってしまえばそれで良いって思ってる。
身体を優先したい・・・でも、バリバリ仕事をしてキャリアを積みたい。やりがいを持って仕事をしたいって気持ちが捨てきれない。
そういえば、20歳の時もそうだったな・・・って思い出す。
18歳で手術をして、社会復帰が出来るって決まった時に事務職じゃないとダメだって言われて。
今の会社に入った時は、気持ちが全く追い付いていなくて仕事を覚えるのも辛かった。
いつの間にか、仕事の面白さを感じるようになり1人で回さないといけなくなった時も残業続きでアップアップしながらもこなせるのが楽しかった。
だから、何となくもしM先生にフルは無理だって言われて泣く泣くパートとかになったとしても時間はかかっても何とか気持ちの整理をつけてしまえるような気もしないでもない。
でも、私はまだ20代。
そんなところまで、妥協したくはないと思ってしまう。