ボストンに来たのが、2014年の8月14日。気づけば、2年間経過してしまいました。
出だしは順調だった研究のほうも、1年を過ぎた頃からなかなかその先に進めない、もどかしい時期が続きました。そのため、当初の予定であった2年間の留学期間では、結果を出すことが難しいと判断し、留学先のボスも残ってほしいと言ってくれたこともあり、留学に送り出してくださった日本のボスに相談させていただき、留学期間を延長させていただくことになりました。S先生、本当にありがとうございました。ということで、もうしばらくボストンでの生活が続く予定です。
今まさにリオオリンピックの真っ只中、日本人選手の活躍はもちろんのこと、こちらではアメリカ人選手の活躍も素直に喜ばしいと感じるようになりました。それぞれの選手がメダルという目標に向かって、死力を尽くす姿、本当に感動しております。私は学生時代に卓球をやっていたということもあり、今回、卓球男子シングルスで水谷選手が往年の名選手ベラルーシのサムソノフ選手を倒して、銅メダルを獲得したことに嬉しさを感じました。
この水谷選手が3位決定戦の試合後に『「ここで絶対決めるぞ」と。ここで取らなかったら一生後悔すると思った』という言葉を残しています。これを研究者という立場に変えてみると、最後の結果を出すために全力を注ぐぞ、論文(社会貢献)という形での結果(iPS細胞のような金メダルもあれば、名もなき銅メダルもあり)を残せなければ、一生後悔するぞ、という事になろうかと思います。リオオリンピックの中継を見ながら、期待されながらもメダル(論文)を獲れずに日本に帰られる選手(研究者)もいて、メダル(論文)だけが全てではないということも分かっていますが、そうは言ってもやはり自分は絶対にメダル(論文)を獲って日本に帰りたいと強く感じました。
そんな事を思いながら、今日もmiceちゃんたちの治療に向かったわけですが、長い苦労の末、予備実験の段階ではありますが、ついにin vivoでかなり有望な結果が得られたように思います。あとは、これを本実験で確認し、メカニズムのところでさらに細かい解明ができれば、留学先のボスが言うように、かなり良いメダルが取れるんじゃないかと、本当に久しぶりに嬉しい気持ちになっています。
まさにここが正念場ですが、自分を信じて頑張りたいと思います。ということで、留学3年目を迎えての所信表明とさせていただこうと思います(まあいつも通りの「頑張ります」という事だけなんですが)。
最後に独立記念日のコンサートに参加した際の写真を載せます。
