ただ、その代わりと言ってはなんですが、予想に反して、先週、ある学会の「学術奨励賞」なるものを頂くことが出来ました。
この賞は、前年に発表されたその学会に関連する領域の学術論文のうち、他薦を受けた論文について審査を行い、基礎部門と臨床部門でそれぞれ原則1つずつ選出し、その筆頭著者(会員)を表彰するという賞です。候補者には年齢制限があり、若手会員を応援するための賞という位置づけになるかと思います。ちなみに、私が選ばれたのは、臨床部門のほうでした

その表彰式が先週の学会期間中にあったのですが、その壇上、こんな立派な賞をもらえたのは小学生の時に頑張っていた(やらされていた??)書道やそろばんの大会以来だなぁ、あの時はうれしかったなぁ・・・と感慨にふけりつつも、冷静な気持ちで表彰を待っていました。
しかし、実際に表彰状をもらってみると、表情は冷静でありながらも、心の中ではやはり嬉しい気持ちを隠せず(副賞のため??)、精神面であまり成長していない自分を自覚しました。
さて、自宅に戻った後に、家族に「賞状を貰ったんだよ」と言って見せてみたのですが、冷静な表情で伝えたのが悪かったと思うのですが、「そうなんだ・・・良かったね・・・」とお祝いの言葉は言ってくれるものの、そんなに心は動いていない様子でした。
もう少し喜んだ表情で伝えれば良かったかなとか考えていた先日、「父の日」のお祝いで、同業者の義父たちと食事をする機会がありました。
その際、義父から、「この前受理された英語の論文で、画像処理が分からないところがあるので教えてほしい。」という話があり、70代となった今でも論文を書いている事に感銘を受け、その事を義父に伝えました。
すると、義父からは「妻に言っても、あんまり喜んでくれないんだよね。だから1人でやる趣味みたいなもの」というような話があり、仕事の喜びは同じ仕事をしている人にしか分からないのかも?と、義父と一緒になって、妙に納得したのでした・・・。
ということで、後日、もらった副賞を使って、職場の仲間とお祝いの会でも開こうかと思います
