彼は、世界中で最も多くの読者を持つ人生哲学書作家として知られています。
その中でも2001年に出版された
「十二番目の天使」
は、とても強く心に残った本でした。
読んだ後に、
生きる力が湧き出てくるような、
心を浄化してくれるような、
そんな不思議な本です。
この本には忘れられない思い出があります。
次男が通っていた中学では、毎日「読書の時間」があって、息子が読む本を探していたのでこの本を勧めました。
精神的に幼さが目立つ子だったので、まだちょっと難しいかなぁと思っていましたが、見事にヒット!
「ティモシーは凄すぎるよ‼︎」
と感動して話す息子に成長を感じ、
私の方が感動してしまいました。
担任の先生にも話したらしく、
「○○君、こんな本を読んでるんだなあと感心しました。」
と個人面談で言われ、息子のことを認めていただいた気分になり、とても嬉しくあったかい気持ちになったのを覚えています。
そんな懐かしい思い出の本が、
今回舞台化されたんです!
観たいなあと思いつつ、
我慢していましたが…
とうとう先週観に行ってしまいました。
15年前にこの本に出会った時の感動を思い出したい!
その気持ちをどうしても抑えられなかったんです。
体が小さくて運動神経も悪いティモシーの、
「絶対、絶対、絶対、絶対あきらめない!」
「毎日、毎日、あらゆる面で、ぼくはどんどん良くなってる!」
この言葉を、舞台で生で聴くことができました。
ティモシー、貴方は凄過ぎる‼︎
間違いなくエンジェルです。
思いっきり泣きました。
客席からもあちこちで嗚咽が…。
観劇できて本当によかったです。
キャストお一人おひとりも
素晴らしかったです!
心理描写が多いこの物語を、よく舞台化できたなあと改めて思いました。
でも、一つの作品としては、
かなり実験的な舞台でした。
独白や説明台詞がすごく多くて、
朗読劇のよう。
原作を知らないでこの舞台を観劇されたお客様に、この作品の素晴らしさが充分伝わっているといいのですけど…
オグ・マンディーノの作品の素晴らしさは、押しつけがましくなく、登場人物に共感しているうちにどんどん物語の世界に引き込まれ、いつのまにか元気や勇気をもらって、私も頑張ろう!と思わせてくれるところなんです。
ここはやっぱり、本の方が掴みやすいかも。
今は文庫本も出ているそうなので、
元気のない方、
落ち込んでいる方、
生きることが苦しい方、
最近感動がないなぁという方…
いえいえ、どなたでも‼︎
是非手に取ってみてください。
きっと心の洗濯ができると思います。
超オススメです。