*あくまでも個人の考えです。


いつも興味深い話題を書いてくださるうーたんパパさんの記事を、今回もリブログさせていただこうと思います(笑)。

大学受験浪人の「総括」として、うーたんパパさんが「浪人十訓」を書かれています。これは大学受験だけでなく、他の試験に通じる「真理」を多く含んでいると思います。



〈浪人十訓〉

●浪人生は、次の十項目を守ったものだけが成功する。

①失敗の原因を正しく分析する

②指導者からの忠告は真摯に受け止める

③余裕のA判定を目指す

④共テ対策は万全にする

⑤理科は絶対に固める

⑥数学が振るわなくても合格できる点数計画とする

⑦いかなる問題が来ても大破しない(小破にとどめる)

⑧常に「本番」を意識して取り組む。

⑨ありとあらゆるケースを想定しておく

⑩予備校で恋愛に溺れた男は全員悲惨な結末を迎える

(うーたんパパさんのブログ記事より引用)




ロースかつの思うところを、いくつかコメントをさせていただこうと思います。


「③余裕のA判定を目指す」は必須です。

うーたんパパさんの記事にもありますが、戦う相手の主力は「不合格経験のある浪人生」ではなく、1つ下の学年の「その年度に受験して合格できる現役生」です。本ブログでもたびたび出している競馬ネタですが、浪人生は「逃げ馬」戦術以外の勝ち筋が存在しません。


ついでに辛辣なことを書いておくと、「ガチで勉強する系の私立の中高一貫校」の高3生も、実は同じポジションだったりします。中学受験から勉学全般を前倒しでやってきたのですから、学力的には「高3スタート時が浪人1年目」となっていないといけないわけです。

もし高3スタート時に公立中高組より「圧倒的に前」にいない場合、そのことに危機感を覚えてそこからでも全力疾走できるか否かが、翌年に「合格」するか「本当の浪人(実質2浪目)」をするかの分岐点であるように思います。



「⑥数学が振るわなくても合格できる点数計画とする」は、数理特化型の得点プランを計画する受験生に言ってあげたいです。数理特化型の最大の欠点は、試験結果が安定しないことです。数学の入試問題の難易度が高すぎても低すぎても、合格プランが破綻します。

全科目それなりにできるオールラウンダーの方が合格しやすいのは、ほぼ全ての試験に共通することなのですが、得意科目勝負をやりたがる人間は絶えません。英語や国語の勉強が、そんなに嫌ですか(苦笑)??

「⑦いかなる問題が来ても大破しない(小破にとどめる)」とも関連しますが、科目数の多い入試の本番で「実力者は勝つべくして勝つ」のは、入試科目が多いほど、試験全体としてのダメージコントロールがやりやすいからです。







最後に老婆心ながら受験生に申し上げておくと、企業採用などで許容される限度が「1浪1留まで」に設定されているケースが多々あります。

世の中は「失敗すること」はある程度許容しても、「同じ失敗を2回すること」にはかなり冷酷です。同じステージで2回失敗すると、「1回目の失敗で学習・修正できない残念な人」という評価となり、3回目のチャンスを与えられないことは社会ではよくあります。

2浪(以上)や2留(以上)は、先々の人生で不利益を被る場合がある、というのは知っていても良いと思います。