中学に入って、英語が実質的に初学で苦労されているご家庭もあると思います。参考になるか分かりませんが、1年前に自分ちの子供にしたアドバイスを、加筆修正して再掲しておきます。


・ローマ字の発音からの脱却、カタカナ表記と異なる英単語の発音へ、感覚を「矯正」をする

・単語を音節で区切ると「決まった文字列」の組み合わせでできている単語が沢山あるので、「文字列」を認識しながらその「組み合わせ」として単語を覚える

・接頭語、語尾の変化による、単語の派生語の考え方、覚え方。日本語でいう「通称:むーみんのひふ(無・未・非・不)」に相当する接頭語による拡張、語尾の変化による動詞・名詞・形容詞・形容動詞などの派生語への拡張を理解する

・前置詞の「感覚的な」理解をする

前置詞の感覚的な理解は、この本をオススメしておきます。



語学なので、理屈に合わない部分も沢山あり、日本語とも感覚が異なるところも多々あるので、そこは「イギリス人の感覚」に合わせるしかないのですが、そこについては子供がよく悪態をついています。

「なんでイギリス人は〇〇なんや」
「なんで英語をやらんといかんのや」

かく言う自分も、中学で英語を学び始めた頃に同じことを言っていました(笑)。そう言いたくなる気持ちは分かります。後者については、

現在、アメリカが軍事・経済とも世界一の覇権国家であり、イギリスは現在でも隠然たる影響力を持っているので、その2か国で使われている言語を学んでいる

と説明しています。これについては、下記の映画のセリフが、語学の本質を表していると思います。

「言葉に優劣はない。力ある者の言葉を、力のない者が学ぶ。ただそれだけのことだ。」
(映画「敦煌」(1988年)より、西夏の皇帝:李元昊のセリフ)

ただそれだけです。