※本稿は続編を書くにあたり、2月に書いた限定記事を再編集したものです。



大学受験ネタのブログはいろいろありますが、このブログでは「もう一度自分で勉強してみよう」というスタイルで進めていこうと思っています。数学は高校の範囲でも未だに見えてない領域があるので、ボケ防止も兼ねて(笑)。

まず、自分の高校時代の数学の勉強を振り返ってみると、

①教科書、ないし教科書レベルの参考書を読み概念を理解する
②基本問題、応用問題(学校で全員に配るレベルの問題集)をやる
③センター試験(当時)レベルの問題を解く

センター試験の問題は教科書を理解してればできる、と多くの人が言いますが、自分もその通りだと思います。ただ、時間内に全部ノーミスで解答するには、処理能力を上げる訓練が必要です(地味に大変)
最近の共通テストもスピード勝負の傾向がどんどん増しています。時間があれば解けた!という言い訳ほどカッコ悪い負け惜しみはないです。解答スピードを上げる練習をしなかった奴が悪い、としか言いようがありません。

数学の処理能力を上げるコツは、典型問題は解法を「考えずに」瞬間的に出てくるまで慣れること、四則演算、式変形、移項などを素早くミスなくできるようにトレーニングして、計算力を上げておくことでしょうか。計算力は「上手な解法は思いつかないけど、計算で押しきればなんとかなる」問題を解く時にも使います。研鑽する価値がある技能です。

問題はこの先で、

④数研出版の赤チャートに手を出してみる
⇒変な問題が多くて、結局1/3くらいしかやらず
⑤数研出版「大学への数学」シリーズの、単元別問題集(1対1対応)をやってみる
⇒これは8〜9割くらいやった!!
⑥その他、いろいろな問題集のつまみ食い、模試などいろいろワチャワチャやる
⑦【ブラックボックス】
⑧大学の2次試験の問題もそこそこ解けるようになる

⑨【とっても高い壁】
⑩国内の大学入試数学で解けない問題はなくなる

⑥と⑧の間に【ブラックボックス】があり、気付いたらできるようになっていた、という感じです。これが、自分が他人に「数学の勉強の方法」を説明できない原因でもあります。今の仮説としては、

いろいろな問題に解答し、解答を読んで出題者の意図、その基になっている「数学的な思想」「概念」の本質が断片的に分かるようになった。
その「断片」が自分の中で増えていくことで、未知の問題でも「解答への道筋」「出題者の意図」が見えるようになった。

という感じかな、と考えています。
ですから、数学の答え合わせは、単に自分の解いたものを模範解答と照合して、式変形や答えが合っているか確認するだけでなく、模範解答の解答例の思考プロセスを理解しているか、なぜそのプロセスが選ばれたのか、別解は考えられないか、その問題の背景になっている「数学の概念」は何なのか、を考えながらやると良いと自分は考えます。

とりあえず、④〜⑧の再検証と自身のリハビリの為、現在、青チャートの問題を解き進めています。青チャートを解きながら、この難易度ならステップ②に青チャートを持ってきてもいいのかな、という気がしています。そして、高校時代に赤チャートに取り組んだ時間が勿体なかったな、と思いました。見栄をはってその時点の実力不相応の難しい問題集をやるのは、本当に時間の無駄だったと反省してます(笑)。

青チャートを一通り解いてみて、その次を考えようと思います。ちなみに「夢」は⑩の状態に至ることです(笑)。
絵空事じゃなくて、これができる数理系のエキスパートが世の中には実在するのですよ!!残念ながら、自分は⑨の壁が越えられていませんが、数理系のエキスパートたちには見えている世界の一端を、自分も見てみたい、と思っています。