※あくまで個人の感想です。

たまには漫画の感想文でも(笑)。
世の中には医療系の漫画はいろいろありますが、防衛医科大学校にフォーカスした漫画を見つけたので、買って読んでみました。

漫画と、漫画の舞台になっている防衛医科大学校のリンクを貼っておきます。

防衛医科大学校



普通の大学の医学部にはない、「幹部自衛官」育成にフォーカスしている漫画と予想して自分は読み始めましたが、序盤こそ自衛官育成の面にフォーカスした内容が多いものの、中盤以降は「医師とは何か」という問に主人公の青年:真木賢人が悩みながら向き合っていくお話です。そしてその所々に防衛医大ならではの訓練のお話が入っています。

また、この漫画は全額公費で医師の育成がなされる防衛医大が舞台であるということもあり、国公立・私立を問わず、医師の育成には多くの社会的コストがかかっていることが強調されています。そして、それに応えられる人間になりなさい、と自覚を促しています。

主人公の青年:真木が学校長に言われる次のセリフは、医学部に行く目的を履き違えた学生に言ってあげたい言葉かな、と思います。

医師免許は、キミの人生を快適にするためのパスポートじゃないんだよ。
(第2巻、108ページより引用)

そういう意味では、防衛医科大学に限らず、医師を志す中高生に読んで欲しい漫画だと思います。