※あくまで個人の考えです。

新たに(?)大学入試ネタを始めるにあたり、最初に何を書こうかと考えましたが、古くて新しい「理系か文系か」というネタから始めてみようと思います。表題に結論を書いてますが(笑)。

「理系か文系か」という命題を立てる人間の90%は「勉強しない理由を探しているだけ」
初っ端からマジレスするな、という感じですが、ぶっちゃけこれでしょう?高校の文系コースは理系コースの「下位互換」になってしまっています。要は、理系コースの数学と理科を軽量化しているが、その分追加で勉強するわけではないのが文系コース、つまり

文系コース ⊂ 理系コース

というのが実態です。これでは高校で文系コースを選ぶ積極的な理由がありません。勉強しない理由を探しているだけの学生が多いので、数学や理科は言うまでもなく、他の科目でも理系コースの学生よりできない「残念な文系学生」が世の中には沢山います。

文転は造作もないが、理転は不可能
上記の帰結として、こうなります。東大や京大の文系学部のように日本史・世界史・地理のうち2科目が入試の選択科目に入っている学部がありますが、科目の特性上、大学入試レベルの社会科目を自学で1科目追加するのはそこまで困難ではありません。
しかし、数学Ⅲや理科の2科目目を自学するのは、高校の学習レベルで文系コースを選んでしまう人間には不可能です。不屈の闘志と一定以上の地頭があれば可能かもしれませんが、そんな人は最初から文系コースを選びません。

理系科目から逃げて、良いことは何もない
現代社会において、「高額の報酬の得られる職業」の多くは、数理的な素養を必要とします。金融、機械学習、統計解析など、高校で習う程度の数学を理解してなくてどうやってやるの?という感じです。
職業としての医者は肉体労働者だと自嘲する人もいるし、医学は自然科学ではなく人文科学なのか?と思わせる非科学的な医者もいますが、少なくとも大学に入るまでは理系のカテゴリーに入ります。
専門職でなくとも、文系理系問わず、組織の中である程度以上の職位において「計数的なセンスがない」は致命傷になります。社会人になって勉強し直せばよい、という意見もありますが、だったら高校生でやっておく方が遥かに楽です。

高校で文系に進む可能性を潰しておく
我が家では以上のような話を、折に触れ子供に話しています。少なくとも高校卒業まで、文系コースに在籍するメリットが存在しないからです。上述した通り、大学の文系学部に理系コースから進学するのは、難しくありません。
ちなみに「大学入学までの勉強量が少なくて済む」はメリットじゃないですよ(笑)。少なくとも「勉強しない道」を提示するのは、親のやることではない、と自分は思います。