自分が書いたこのブログを自分で読み返していて、過去問ネタ多いな〜と思います(笑)。でもまあ、自分の中でまだまだ考えるネタがあるということで、改善の余地が大きいのだということにしておきます(笑)。


最近、Philさんのブログを拝見して、自分の考えもまた整理された部分があったので、リブログさせていただいた上で、自分の思うところを述べたいと思います。


最初にお断りしておきます。

・本稿はPhilさんのブログを引用させていただいていますが、Philさんのお考えとは違います。あくまで本ブログの筆者「ロースかつ」の個人的な考えです。

・苦情は本ブログの筆者「ロースかつ」にお願いします。Philさんに文句を言いに行かないでください(笑)。




Philさんのブログ記事の主要な論点

①受験生の基礎ができているか

②受験校の出題に癖があるか

③出題傾向は長年変わってないか

でケースを分けて考えた方が良いのは、まさにPhilさんが書かれている通りだと思います。基礎ができている受験生が、癖のある問題を毎年出題する学校を受験する、その場合は過去問対策はかなり有効な手段だと考えます。では、その要件が欠けるとどうなるでしょうか?


①基礎ができていない状態

野球に例えてみると、ストライクゾーンにボールが投げられる、正面にきたゴロを捕球して1塁に送球する、定位置に飛んできたフライを確実に捕球する、といった基本動作が満足にできていない状態で、強豪チームと練習試合をするようなものです。試合にならないし、練習としての効果もほぼないです。

「試合とはこういうものだ」ということを学習する為には必要ですが、実力が足りない状態で繰り返すものではない気がします。1回やって自分に足りない部分が何かを自覚したら、普通の練習に戻って基本動作を確実にできるようにする方が良いのでは?と思います。


②オーソドックスな出題

中学入試と大学入試の最大の違いは、大学入試が学校によって試験方式・出題形式の幅が広いのに対し、中学入試は大学入試ほど、学校による形式に大きな差がないことだと思います。

学校独自の特徴的な問題を出したがるのは、いわゆる「最難関校」と呼ばれる学校くらいで、言い方がなんですが「中堅校」ほどオーソドックスな出題になっているように思います。

また、オーソドックスな出題であればこそ、特定の学校に特化した対策をする余地が小さく、「入試の結果は、模試の偏差値通りだった」ということが起こるのだと思います。

オーソドックスな出題をする学校を中心に考えている受験生ほど、通常の塾のカリキュラムを蔑ろにして過去問演習に特化するのは、得策ではないように思います。


③出題傾向が変化する

これは、オーソドックスな問題が多い中学入試で「出題傾向の変化」なんて「誤差」の範囲のような気もします。そして、実力者ほど出題の傾向が変わろうが、目先の形式が変わろうが、その場で考えて捌けるものです。普段の塾のテストだって、上位層ほど「テストの形式によらず安定して得点する」ではありませんか。

出題傾向が変わったら、変化に対応するだけの実力がない生徒が更にできなくなる、なんとも皮肉な話であります。


本稿の結論のようなもの

まだまだ基礎が完成していない受験生が、オーソドックスな出題の学校を受験する場合、慌てて何年分も過去問演習をしなくていいのではないでしょうか。



Appendix

上記の文章を書きながら、中学受験における「安全校」って、


初見で過去問を解いて(合格者最高点+合格者最低点)/2の得点を簡単に越えられる学校


くらいが相場かな〜と思いました。ただの自分の直感で、統計的根拠はありませんが(笑)。

複数年の過去問を解くなど受験対策をしないといけない時点で、「安全校」じゃなくて「実力相応校」と言うのではないのかな、と考えます。



参考文献(笑)