今日から、6年生は日特こと日曜志望校別特訓が始まっていると思います。うちの中学生とそういう話をしていたら、「もう1年経ったのか〜」と感慨深げでした。

2024年受験組の皆様の健闘をお祈りします(出征兵士を見送る気分です)。



さて、今日7月2日は「天王山」で有名な山崎の戦いが実質的に決着した日です(西暦1582年7月2日)。伝承によれば、秀吉方が戦場を俯瞰できる天王山に先着し占領した為に、戦い全体を有利に進めることができた、という話です。現代的に言うと、制高点を押さえることができた、と言えるのでしょうか。

翻って、「夏は受験の天王山」という言葉が流行していますが、個人的には

「夏は受験の203高地」

の方が実情にあっているのではないか、と考えます。

・「受験の夏」は、山崎の戦いのように数日で決着しないし、敵方が途中で戦意喪失して逃走、なんて甘い展開はない
・日露両軍とも限界まで人員・物資を投入し、死力を尽くした日露戦争の203高地の戦い(を含む旅順攻囲戦)の方が「受験の夏」の実情を反映している
・旅順攻囲戦が終わった時点で、日露両軍とも死屍累々
・旅順攻略は重要ではあるが通過点であり、その後、日本は国力の限界まで戦う

受験の夏、特に「中学受験の夏」は「持てる戦力で限界まで戦う消耗戦」だと思います。それを乗り越えた上で「国力の限界まで戦う」フェイズが待っている・・・中学受験の経過を考えると、夏は「天王山」より「203高地」ではないかと思います。

そんな苦しい戦いを乗り越え、来年1月、日本海海戦なみの大勝利で終わることを祈念いたします。