*あくまで個人の感想です(笑)。
追記、訂正しました。

というわけで後編、高校の内容です。
前編はこちら。
「教育課程」が改訂されるごとに習う単元が科目間をあっちこっちしたものの、大枠は大して変わらないです。全部学習する人間には、どっちにしろ同じです(笑)。

参考:大日本図書HP
令和3年版 数学の世界 領域・単元別学習内容系統表


数学Ⅰ
・数と式
・三角比
・二次関数とグラフ
・データの分散、相関、検定
数学A
・平面/空間図形
・場合の数、確率

高1の数学って内容は中学の焼き直しが多く、新しく出てくる概念はsin、cosの定義と使い方くらい?場合の数や確率は、中学受験生でも解ける内容だったりします。まあ、CとかPとか使いこなせる中学受験生の方が変なのかもしれませんが(笑)。


数学Ⅱ
・方程式の3次以上への拡大
・複素数
・三角関数
・指数/対数関数
・微分積分
数学B
・数列
・確率/統計

新たに学ぶ概念が多くて、高校の数学で一番楽しいのが数ⅡBです(笑)。しかも実社会での実用性の高さも兼ね備えています!やらなきゃ損!!
自分は理系・文系の枠組みは嫌いですが(言い訳しないで全部やれ派)文系でも数ⅡBまでが大学入試の範囲に入るので、「理数系の道に進まなくても高校で最低限ここまでは理解して欲しい」という、教育課程の設計に携わっている人たちの思いが伝わってくる構成です。
追記
新課程の共通テストは数学Cも入るみたいです。お詫びして訂正いたします。


数学Ⅲ
・極限
・各種関数の微積分
数学C
・ベクトル
・2次曲線
・複素平面

あ、ベクトルはここに来たんだ〜という感じです。数ⅡBほどではないけど、理数系の仕事するなら必須の項目が並んでいます。ここまでは、理数系・工学系の仕事をする上での「前提」「共通認識」になります。
追記
数学Cも共通テストの範囲に入るようです。数学Cは身近な実用例を目にすることがさほど多くないので、数学が得意でない人にとっては、必修化は大変です…


まとめ
新しく出てくる概念の量としては、中学:数ⅠA:数ⅡB:数ⅢC=1:1:2:1くらいでしょうか。
教育課程として、学習する量もまた、高校の数学は中学の数学の4倍くらいと言われています。この中学高校の内容量のアンバランスがある限り、医学部・難関国立大学の理系学部に対する私立の中高一貫校の優位性は続くと思います。
私立の中高一貫校で、中高で重なっている部分の無駄を排除し、かつ高校範囲の学習に4年以上かけられるアドバンテージは大きいな〜と、数学の単元を見ていると思います。