*あくまでも個人の感想です(笑)

昨日の話の続きです。
主旨としては、大学入試共通テストを学習到達のマイルストーンにすると良い、という話です。多分に「私立の中高一貫校」の生徒を想定して書いています。

大学入試共通テストをマイルストーンに使う、具体的には、共通テストが実施されるとすぐに問題と解答が公開されるので、その問題を解いて自己採点してみる、それだけです。

私立の中高一貫校でそれなりに勉強していれば、中3くらいでも、国語、英語、社会は「全く歯が立たない」ということはないと思います。国語の現代文に至っては、電子辞書で語句を調べるのをOKにすれば、優秀な中学受験生ならある程度捌けるのではないか、と思うこともあります。逆に言うと、中学受験でそのレベルが必要な学校があるということなのですが。
数学と理科は、単元を学習していないとムリゲーな部分が多いですが、「問題文から解答を推定する」「できるところで得点を取る」という訓練ができます。
それから高2まで毎年、共通テストの試験日直後に問題を解いていくだけです(高3は本番)。このやり方には、次のようなメリットがあります。

①学年が上がるごとに点数は確実に上がるので、自分の成長を実感できる
②共通テストに必要な「情報処理能力」の程度が分かる
③早くから大学入試を意識することができる
④高3でなくても解ける問題が結構ある

①が本稿で主張する「マイルストーン」としての利用方法です。同学年との比較による偏差値ではなく、学力の到達度を「得点率」という絶対値で見ることができるので、自分の成長と「目標までの距離」を測ることができます。問題がアレな感じな上、同学年の中でもレベルの高い私立の進学校があまり受験しない某模擬試験なんかで高偏差値を出して、勘違いしているよりはずっと実効的です(笑)。

②について、センター試験の時代から、問題の難易度はそこまで高くないのですが、年々「単位時間あたりに処理すべき量」が増加しているので、高得点を取るには「速く処理する能力」がどうしても必要になります。早めに「体感」しておくと「速く解く訓練」の必要性が分かり、時間をかけて準備できます。

③は「目的を理解した学習」を意識づける意味で効果的です。「目的意識の欠けた練習」「意味を理解しない練習」の効果が薄いのは勉学もスポーツも同じですが、大学入試を念頭に中学高校で勉強するなら、早めに意識した方がお得です。中高一貫校の中3・高1あたりの「中弛み」対策としても有効です。

④は、国立大学に進学するのなら、大学入試共通テストの受験は必須です。多かれ少なかれ対策はやらないといけないので、だったらさっさと始めればいいわけですし、実際のところ、ちゃんと単元を理解していればそこまで難しいことは聞いていません。ビビらずにやってみると「意外といけるもんだ」と思えます。

そんなわけで、来週は2023年の大学入試共通テストの試験日です。中3・高1の学生さんは、今年の問題にトライされてみてはいかがでしょうか。