中学受験の理科は、小学校の「博物学的な各論教育」を反映して、知識問題の比重が高いな〜といつも思います。まあ、知識の使い方と計算に比重を置いた問題にすると、国語の読解問題や算数の試験と変わらなくなるので、純粋に知識のみを問う問題も混ぜざるを得ない事情は分からなくもないです。

中学以降の理科を考えると「それを知ってることに意味あるの?」という知識問題も少なくないですが(笑)、そこは中学受験対策として割り切ってやりましょう、と子供には言っています。

夏以降の塾のカリキュラムを覗いていると、理科は計算問題に割く時間が多いようで、そろそろ「知識」を忘れてきてない?という感じがしています。
知識を答える問題の場合、知らなかったらその分得点できないというだけでなく、「試験中に『思い出す』のに時間がかかり、計算問題を解く時間が足りない」になります(経験者は語る(笑))。

知識のレベル
①全く知らない
②見たことはあるけど忘れている
③考えたら思い出せる・・・かも?
④見た瞬間に答えが出る

厄介なのが上記③の状態です。①②なら無視して先に進めるし、④は問題ないのですが、③にハマると思い出そうとして時間を浪費し、他の大問(計算問題)まで解く時間がなかった・・・その結果として、知識問題の失点+時間があれば解けた計算問題の失点、のダブルパンチを食らいます。

そんなわけで、知識のレベルを③から④に変えておくのが、試験で「時間が足りなくて計算問題できなかった!」から続く「理科の大失敗」を防止する方法だよ、と子供にアドバイスはしています。やるかどうかは本人次第ですが。

先々、大学入試まで見据えた時に、理科の試験中に時間が余ることはないので、事前準備と試験中のタイムマネジメントをどうするか、試行錯誤して会得して欲しいと思います。