前回までのお話
昔話1でも書いていますが、自分が附属中を志した動機の1つに「地元の公立中に行きたくないから」というのがありました。

自分の地元中の校内暴力や学校内外での器物損壊・窃盗の噂は小学生にも聞こえてくるレベルで、本当に行きたくなかったです。


そんなわけで、附属中に落ちた場合に備え、地元の私立中学校も受験させてもらいました。その私立中は、附属中入試対策をやっていれば不合格になることはないレベルの試験で、さっくり合格しました。

附属中入試本番前に、とりあえず「附属中に落ちた場合の保険」は確保できたのですが、私立お約束の「入学する権利を保持する為の入学金の振り込み」が必要なわけです。小学生だった自分でも「え、この額?」と入試要項を読んでいて思いました。

附属中に合格し進学する場合、この入学金は完全に無駄になるので、親には申し訳ないと思いました。そして、自分が「背水の陣」をやらずに済んだことを感謝しています。



さて、現在でも「第1志望に合格できなければ地元の公立中でいい」という話を時々耳にしますが、本当にそれでいいの?と「元」中学受験生としては思います。

中学受験に無理なく参加できる小学生にとって「公立小学校での授業」はかなり退屈だと思います。その退屈な日々が更に3年追加される上、学校の授業は中学受験でやったことの焼き直し、その先にある高校入試もレベルは高くない(高校入試は学校のシステム上、入試問題を難しくしようがない)•••これは、知性に対する拷問です。
数年間、中学受験の準備に励んできた「勉強ができる子」への仕打ちとして、これはあんまりだと、自分は思います。できれば、本人の学力に見合ったレベルの学習環境を用意してあげて欲しい、自分はそう思います。