Y子は職場の財形・iDeCo・NISA・投資信託に投資をしていた。
手持ちがないので、借金をして投資にぶち込んでいた。自分が投資している
債券から得られる予定利率も借金の支払利率もY子は把握していなかった。
こんなにバカげた話はない。Y子に即刻投資を中止し、借金返済に充てるよう
打診した。
とも:投資から得られる利益より、借金の利息のほうがずっと大きいわけだ
よ。このままだとやればやるほど損をしていくんだ。だから投資をやめて、
借金返済したほうがいい。
Y子は口角をあげ、むりやり笑顔を作ろうとした。が、目には涙があふれポロ
ポロ泣き出した。
Y:だって、だって・・将来が不安で・・年金はあてにならないし、自分で
なんとかしなきゃいけないんだ・・
とも:投資がダメだって言っているわけじゃなくて、やり方が良くない
言ってるんだよ。借金返して、当面の生活費を口座に用意して、余剰資金で
投資はやるものなんだよ。
Y:同世代は投資しているのに、私だけ投資してなかったら、出遅れちゃう
とも:同世代の人は借金がなくて、余剰資金でやっているものなんだよ。今の
状況だと、損ばかり増えていくよ?
Y子はキッと私をにらみつけ、
「私の金をどう使おうが、私の勝手だ!!」
と、言い放った。
Y子よ。お前が作った借金を毎月お前の両親が返済しているわけだろ?お前が金
がないから、俺が結婚費用を全額負担するわけだろ?周りに迷惑をかけておきな
がら、「私の勝手だ!」という言葉はあまりに自分勝手すぎないか?
辛いよ・・苦しいよ・・誰か助けてお願い・・
と泣き出したので話は終わりにした。泣けばすむと思っているY子の考えが激し
くむかつく。純粋な疑問だが
お前はどうしてそんなに頭が悪いんだ?
32年間、いろんな人に怒られ、呆れられ、回りに誰もいなくなり、それでも
「私は悪くない」「周りの人間が悪い」と一切自分を変えることなく生きてきた。
Y子はある意味強靭な精神力の持ち主かもしれない。
不思議な人だ。