日本人の文化に、自分を1歩後ろに引かせるという行動様式があります。
情緒を求め、奥ゆかしさを醸し出す美徳です
自己主張を避け、論理的で明確な言葉での表現を避け、
涼やかな風のように、
その場の雰囲気をやんわりと、ふんわりとさせるような
上品で情緒的なやりとり
とても素敵な文化です。
奥ゆかしさ文化のひとつに、
「謙遜」があります。
へりくだった態度を取ることで、相手に対する敬う気持ちを表現します。
「謙遜」には
相手が社交辞令でほめてくれているのだから
ここは素直に言葉を受け取ってはいけない
というねじれた思考が働く場合もあります。
ちょっとやっかいですね。
引き寄せの法則を学んでいくと、
日ごろ、自分がどのような言葉を口にしているのか、
ということが未来に影響してくることがわかってきます。
いつも口にする言葉は脳にインプットされていきますので、
口癖は自分が求めるものとして現実に「引き寄せ」られるというしくみです。
自分や自分の身内を話題にするとき、
「私なんて」という表現をする傾向はありませんか？
自分の本音は「うれしい。ありがとう」
なのに
「そんな私なんて」と口にしてしまう
相手から感謝されているのに「いえいえそんな」と言ってしまう。
これらの言葉が繰り替えさえると、
残念ながら潜在意識にストレートに反映されてしまいます
愛する家族を表現しているはずなのに、
謙遜が入ると「愚妻」「バカ息子」などといった言葉に変換されてしまうことも。
これも注意です。
日本人は自分が褒められること、
身内を褒めること
人前で愛情を表現すること
感謝を素直に受け取ること
などが苦手です。
ステキ文化の「奥ゆかしさ」の延長にあるものですが、
このような謙遜すると引き寄せの妨げになります。
謙遜することが習慣になっている人は
自分や身内のマイナス点に目がいきやすくなっているはずです
この習慣をチェンジしましょう
ゆったりとできる時間をつくって、
自分の良い点、身内の良い点について
振り返ってみてください。
私が毎日、満たされた気持ちでいられるのは私が健康でいるおかげ
健康な毎日を送れているのは、健康な生活習慣を教えてくれた両親のおかげ
ささいな喧嘩や言い争いはあるけど、それは家族が仲良しな証拠
困ったときはいつでもそばにいてくれるのは、私の大切な人
大切な人の存在があるから私は頑張れる
あらためて考えてみると、
自分の恵まれた環境がありがたいと思えてくるはずです。
自分のそばにいてくれていることが「当たり前」と思いがちですが
感謝の気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
その気持ちを忘れないために、
ノートや手帳に書き留めておくのがおすすめです
相手に褒められたら
笑顔で「素直」に言葉を受け取り、素直に答えを返せばいいのです
相手から発せられた言葉は「情報」として受け取ってください。
裏も表もなく、その言葉のとおり受け止めるのです。
謙遜したくなったら、
「ありがとう」「感謝します」「おかげさまで」
という言葉を使ってみてください。
ネガティブな言葉にはネガティブなエネルギーがあり
聞いている相手にも影響してしまいます
豊かな生活を送っている人は、
ネガティブな言葉を使うことを避けますし、
ネガティブな言葉が口癖の人とお付き合いすることも避けます
相手に影響を及ぼすのであれば、
ポジティブな言葉を使ったほうが、あなた自身の印象もアップ
します。
ポジティブな言葉を使っていると、
自分や大切な身内に対する態度も変わってきます
愛情や感謝の気持ちが今よりも溢れてきます
「気持ち」と「言葉」が同じである
ということが引き寄せには大事なポイントです。
毎日の行動の中で、気を付けるようにしてみてください。
言葉に気を付けていくと、思考が変わってきます。
うっかり口にしてしまっても自分を責めないこと。
新しい習慣をいきなり完璧に身に着けることはできませんから。
なんかうまくいかないな、と思ったら
自分や大切な人について振り返り
なんて恵まれているんだろう、という気持ちを思い出す時間をつくってください。
「ありがたい」という気持ちがじみじみと生まれてくると
口にする言葉にじょじょに変化が生まれてきます。
日ごろ口にする「言葉」は「思考」に影響します。
「思考」は「未来」に影響します
幸せで豊かな未来のために
自分も、自分のまわりも幸せにする「言葉」を選んでいきましょう。
ありがとうございます
