むしろ見たことが無い、知らない子供たちの方が多いかもしれません。
理由は、『道具が無いから』
誰に聞いてもそう言います。
道具が無いからと言うよりは、道後を買う余裕が無いからと言った方が正解かもしれません。
カンボジアにも多少のスポーツはあります。
サッカーやバレーボール。
サッカーに関しては弱小ですがプロチームもあります。
理由は、『ボールひとつで出来るから』
誰に聞いてもそう言います。
そもそも、野球(ベースボール)は、イギリスの子どもの遊びなどをもとにして、アメリカで生まれ発展したといわれている。
カンボジアに訪れる度に思うのが、
整備された土地ではないけれど、広大な土地と元気に走り回る子供たち。
貧困な生活で生きる事に一生懸命な彼達には、
生まれ持ったハングリー精神と身体能力があります。
『なら、道具さえあれば野球は出来るのでは?』
『貧困だから、道具を買う余裕が無いから、野球をするチャンスが与えられないのはおかしい』
こんな、理不尽な事と、野球を知らない彼らの可能性を感じ、
『野球が無いなら僕たちが導いて行けばいいんじゃないか?』
そんな思いで、カンボジアに野球チームを作ろうと考えました。
野球チームを作りたい理由は他にもあります。
カンボジアって国は日本の常識が通用しません。
一日カンボジアに行けばすぐわかると思いますが、ルールを守るって事が苦手な国です。
『なんでルールを守れないのか?』
今、カンボジアは急速に発展をしています。
外国の企業も参入し、高いビルが建ち、道路整備も日々進んでいます。
ですが、町のあちこちにはストリートチルドレンと呼ばれる、物乞いをする子供たちがたくさんいます。
国は良くなっているのに、貧困の連鎖は未だ続いている。
『なぜでしょう?』
カンボジアは農業主体の国で、就業人口の約80%が農業です。
ただ、生産量はGDP(国内総生産)の約30%しかありません。
貧困層(全人口の30%)の、約90%が農村部で生活しています。
1人当たりの国民総所得は年収650$、月換算54$、しかしこれはあくまで平均所得であり、貧困層は、この金額以下と想像できます。沢山の家族を抱えれば毎日の生活費が1人当たり1$以下も充分考えられます。
カンボジアの一番身近な先生は親です。
親が家の手伝いをしなさいと言えば手伝い、学校に行くなと言えば行きません。
ただ、子供たちはお母さん、お父さんをとても大切にします。
大切にするから、率先して農業のお手伝いもします。
そこは今の日本の子供たちに欠けてしまったところかもしれませんね。
『小学校6年間、中学校3年間は義務教育で無料』
田舎には学校が足らない場所も多々ありますが、都心部には学校はたくさんあります。
小学校~中学校までは義務教育で無料で学校にも行けます。
ただ、貧困層の子供たちは学校に行きません・・行けません。
貧困層家庭のほとんどが農業なので、子供たちは大切な労働力になります。
大人も子供も関係なく、家族一丸となってその日を暮らしています。
学校に行けば仕事が出来ません。
学校に行ったとしても将来ご飯が食べられる保証もありません。
『これが貧困の連鎖です』
まず、学校に行く意味を教える事から始めなければいけませんが、子供たちや親を動機づける夢が無ければいけません。
また、ただ単に学校で勉強をすれば良いって事でもありません。
既存の企業やこれから進出してくる企業で良い条件で働く為には、
社会のルールやモラルが必要になります。
『野球が救世主になるかもしれない』
(1)日本人と現地カンボジアスタッフで野球を教える事で言葉や色んな勉強ができます。
(2)スポーツはルールがあるから面白い、ルールがあるから社会が成り立っている事を学びます。
(3)野球での奨学金制度を導入できるかもしれません。
(4)貧しい子供たちに、将来、オリンピックやプロ野球選手を目指す夢が与えられます。
時間とお金はかかるかもしれませんが、
『何もしなかった後悔よりも、やった後悔にかけてみたい!』
そんな想いを込めて、カンボジアの子供たちにチャンスを与えてあげたいと強く願っております。
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『カンボジア自立教育支援団体』
NPO法人ま心 http://macocoro.net/
京都市山科区竹鼻竹ノ街道町35-14
tel 075-593-7784
『夢と希望を持って学べば、
きっと未来に笑顔がある。』
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