3大コンプレックスというのがある。


デブ、チビ、ハゲ


デブはいい。

大抵、自分が悪いんだから。


ある意味で、

「僕は、自分に甘いですよ~」

という自己表現でもあるわけだから。


痩せたかったら、走ればいい。

食べる前に、走れ。

食べ終わったら、走れ。

っていうか、食べるな!!


チビは仕方ない。

どうしようもないんだから。


問題は、ハゲだ。

ハゲもチビと同様、どうしようもないじゃん と思う方も多いかも知れない。

確かにそうだ。


でも、考えて欲しい。


チビは最初からないのだ。

でも、ハゲはあったものを失うのだ。


ようく考えて欲しい。


今まで当たり前のようにあって、その大切さに気づかなかったものを

失うつらさを。

そう、まるで恋だ。


ハゲとは、キューティクルとの失恋なのだ。


それにしては、世間はハゲに冷たくないだろうか。


駅とかデパートとか、車椅子の方々が利用しやすいように、

配慮がされているところが増えた。

みんなの優しさが形になっている。

車椅子の人の身になって、考えられた設計になっている。


僕が言いたいのは、ドライヤーだ。

あの不親切な機能ったら、ない。


みんな一口で「ハゲ」というけど、完璧なまでに

毛が一本もないハゲはそうそういない。

大体、メインスタンドには観客がいないけど、外野席にはまだ残ってるのだ。


当然、風呂上りその立見席は濡れる。

その濡れたオーディエンスを癒してやるのに、

ドライヤーはあまりに強すぎる。あまりに熱すぎる。


自然乾燥でいいのかもしれない。

キッチンペーパーで吸水できちゃうのかもしれない。


乾かすのが目的なら、それでいい。

でも、セットしたいんだよ。きっと。


エンドロールが終わっても席から離れれないあいつらを、

きれいに身だしなみを整えてやりたいんだよ。


いいんだよ。気分だけで。

セットする気分だけで、雰囲気だけで。


熱風なんて出なくていい。 トゥーマッチだから。

ブオーという音だけでいいんだよ。

その機能だけあればいいんだよ。


頼む、ハゲにもブローさせてやってくれ!

切に願う。