続いては「九分」に向かう。
九分は1890年代に金脈が掘り当てられて栄え、1989年に制作された台湾映画『悲情城市』の舞台になったことで観光スポットに。実は、九份という名前は、かつて金鉱で栄える前は樟脳(しょうのう)を作っており、樟脳のかまどを9人で分けたことから付けられている。
日本では「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルと言われている事で、日本人観光客もわんさか押し寄せるところでもある。
そこでバスで向かうが途中で大渋滞。
バスガイドさんが電話で何やら怒鳴っている。後で聞くと地元の警察に電話をしていたらしく「警察が交通整理しないから渋滞が起きているじゃないか!」とクレームを入れていたらしい。
その交渉の目的は、指定されている駐車場だと相当歩くので、本来は罰金を取られる近くの駐車場に車を止めさせろ、というもの。警察も今日は切符を切らないという事で近くの駐車場まで行けることになる。なんという力業!
九分の魅力は何と言っても映画に出て来るようなノスタルジックな雰囲気。あまりに観光客が多くゆっくり見る事も出来ないから、建物の雰囲気だけになってしまったが、観光地というのはそんなものだろう。
そうそう。
台湾のゴミ収集事情を紹介する。
台湾では日本のようにゴミ集積所というものは基本的にない。新しいマンションだと合うようだが、基本的にはゴミ収集車が来る時に家から飛び出してゴミを出す。そうすることによってネズミや害虫などの問題が激減したそうだ。ゴミ収集車はいくつかのパターンはあるものの音楽を鳴らしながら狭い路地でも突っ込んでくるのだ。
上の写真でもわかる通り、基本的に人がごった返している所でも、軽快な音楽を鳴らしながら道幅いっぱいの車が突っ込んでくる。私も危うく足を踏まれそうになった。
そんなこんなで歩きながら食べたスイーツがこれ。
タロイモのあんみつみたいなもので、これが歯ごたえよく美味しかった。これはおススメ。
その後バスに戻り台北に向かう。
この日、歩いたのは約3万歩。歩行距離21㎞。歩行時間実に4時間40分という、運動の日でもあった。

