(1)あの頃の芸能界
おそらく一時代を築いたであろう「オフコース」
数多くのヒット曲のワンフレーズでも聞いたことがある人はそれなりにいるはずだ。更には小田和正氏が個人でリリースしている曲も含めれば、相当数の人が接しているだろう。
さて、50代と言うと昭和40年から昭和49年生まれまでが対象となり、私もドンピシャになる。
それで芸能のその当時とすれば、アイドル全盛の時代。キャンディーズ、ピンクレディーをはじめ、松田聖子、中森明菜、小泉今日子、そしておニャン子クラブ。
男性で言えばたのきんトリオ、少年隊、光GENJIとか。
歌番組も多く、我々も誰かのファンでなければいけないような雰囲気だった。
その中でもオフコースというのはちょっと大人なバンドであった。
おそらく一番流れたのは「さよなら」だろうと思う。
「さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬」というフレーズは多くの人が聞いたフレーズだろう。
(2)「YES-NO」
「YES-NO」は「さよなら」の後にリリースされた曲である。
「今何て言ったの?他の事考えて君のことぼんやり見てた」
という歌いだしから始まるこの曲。
多分、彼は彼女の事が好きなんだろう。
何とかお茶に誘い出せた場面だろうか。
何を話して良いか分からない。
食いついてくる話題も見つからない。
付き合いたい、告白したいけどきっかけがつかめない。
「君を抱いていいの? 好きになっていいの?
君を抱いていいの? 心は今どこにあるの?」
心が揺れている。
「あぁ 時は音を立てずに二人包んで流れてゆく
あぁ そうだね 少し寒いね 今日はありがとう
明日会えるね」
今日のこの時間は彼にとって素晴らしい時間だったのだろう。
気になる彼女と一緒にいられた時間。
でもまだ告白するには至らない、過程の時間。
女性もこんな気持ちなのだろうか。
(3)人を好きになる
人を好きになってドキドキする感覚ってこの歌のような感覚なのかもしれないと改めて思う。
大学生くらいだろうか、やはり明日も会えるねって良い。
二人だけの時間、空間。
ちょっと自分の事も思い出しちゃった。
だれでもそういう瞬間ってあって良いと思う。
50歳も過ぎればなんてことないことかもしれないが。