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薬王寺スタート 区切り打ち
21日目③


45番

岩屋寺からは


また

44番

大宝寺の方面へ戻って


次の

46番

浄瑠璃寺を目指す





大宝寺へと

書いてる


おへんろ道の看板を見て

進んだら


本当に

大宝寺までついちゃった



逆打ちのルートやん…





落胆するものの

こんな短い逆打ちのルートの間に

お大師さまと出会えるかもよ

と自分を励ます




でも

17:00までに

八坂寺に着きたいのに



20キロと言えど

こんな

険しいハートならつけないかも



それなら

この区間の間には

お宿もないし

どうしようと気持ちだけがあせる


しかも

迷って遠回りしてる




楽しんでる余裕はない



焦るけど

足元が滑って



何度も

ヒヤってなる



こんなところで

こけて

骨折しても


誰も通りかからないから

遭難してしまう



どうしようと

どんどん

妄想で怖さが増してくる

 

へんな汗出てくるわ




時間もせまってるし


坂道やけど

早足で急ぐ



いや、でも

トレランの人は

こんな道でも

走りはるやん



なんか

軸がしっかりしてたら


足元のコンディションにかかわらず

走れるのかも



急に強気(笑)



ザックが重いのに

いけるかな?



ちょっと試してみよう



滑ったとしても

ブレない軸で

さっと次の足を出すイメトレ



ちょっとずつ

加速してみたら

楽しくなってきた(笑)



観念を打ち破り

トレランもどきを

マスターするのが先か



こけて後悔するのが先か



一人でキャッキャと

わけわからん

危険な遊びが始まった





山伏って

本当に守られてるらしい


山伏ちゃうけど(笑)

 


お父さん、お母さん

おじいちゃん、おばあちゃん

ご先祖さま

守護霊様


弘法大師さま



神様、仏様

ブッダ、キリスト

ハイヤーセルフ、精霊


なんでもあり

めちゃくちゃやな(笑)



大いなる存在よ

お守りくださいと


祈りながら歩いていると



頭の上に上がっていく恐れや

食いしばって

怯えて萎縮してる身体が


すっと流れ出して

足の裏から

グランディングして抜けていき


身体も心もふと

軽くなって

身体の軸が整っていく




恐れは頭の中で作られて

ぐるぐると煮詰まって

気持ちも身体も

蝕んでいくんだなと感じました




やっと
舗装された道に出てきた

でもまた油断は
できないぞと思ってたら


キウイ農家の
おじいちゃん、おばあちゃんの
憩いタイム

休憩されてるところを
通りかかると


お遍路さん
パン持っていきなさいと
お声がけしてくださる


好きなパン取りなさいと
おっしゃってくれて
メロンパンをいただいたら


こんなタイミングで出逢うのも
ご縁だからと


バナナも
ポカリも持っていきなさい
といってくださる


でも見たら
残りの一本

確実に
おばあちゃんの分



これは
お母さんの分やから

わたしがもらったら
なくなってしまうから
いいですと言ったら


私はええから
あなたが食べなさいと言ってくださる



おばあちゃんと
お母さんが
いつも言ってくれてた言葉を思い出し


じぃーんときて
泣いてしまいそう



そっか
私たちは
愛から産まれて
愛からできていたんだ


この世にあるもの全て
愛から生まれたものだったのか


一人では
食べることもできない

何にも
一人ではできない状態で
生まれてきた私たち



どれだけの愛をいただき
今こうして生きているのだろう



一人一人が
尊い存在

愛からできたひと



おばあちゃんの慈愛に触れて
心の底から
感謝が湧き起こり


涙が止まらなかった
 



あんなに遠いと感じていた
浄瑠璃寺


あっという間に到着できた









写真だけ(笑)




八坂寺までは

余裕みて

15分ぐらい



あんな焦って

走ったりしたけど


時間通りに

いい感じで着くことができました



つづく