鏡の前で髪をとかしていると、後ろから話しかけられた。

朝の何気ない会話。
ふと、鏡に映った表情に、目が合った。


・・・悪くないじゃん。

思ったより、柔らかい顔をしている。


今でこそ、笑顔をほめてくれる人もいるが、
実は、私自身は、何が良いのか
さっぱりわかっていなかった。

接客業などをしていると、
どんなふうに顔を動かすと、
相手に喜んでもらえるかが、
何となく理解できるようになる。

直前まで怒り心頭だったとしても、
目の前の空気が変わると、
なんとか笑顔を作り出せる。

声のトーンを上げれば、
多少不自然でも、
不快感を与えない程度にはなる。

そう、笑ってさえいればいいんだ。

な~んて言っても、
どうやっても笑えないときは、
布団をかぶって寝るしかない。

無理して笑わなくてもいいんじゃない?

そもそも、いつから
「笑顔」に抵抗を感じなくなったのだろう。

よく思い出せないけれど、
きっと、たくさんの人が、
私に笑顔をくれたから。

なぜだか知らないけど、
ラッキーにめぐり逢えたから。

素晴らしい人達と出会えたから。

わずかでも、学び、向上しようとしたから。

理由は何だっていい。
ただ、これからも、
喜んでくれる誰かがいる限り、
笑顔でいてみよう。