今日は 施設で暮らす 95歳の母のところに
行ってきました。

昨年までは 私の家のすぐ近くの 高齢者用
マンションで 一人で暮らしていました。
一昨年 買い物帰りに 転倒して 骨折し
3週間入院してから 認知症が進み
足腰の力も衰え 気力も 萎えていきました。
それでも ヘルパーさんの力もお借りしながらも
一人で 頑張っていました。
私も毎日 通って できる世話をしましたが
ちょっと限界かなーと 思い始めた時
母は ひどい低温やけどをして
昨年末 ついに 施設に入ることに なったわけです。

今の施設に だいぶ慣れてきたようですが
自分が今 どこにいるのか よくわかっていない
ようです。
病院にいて もうすぐ 家に帰れると
思っているような時もあり
もうすぐ元気になって 帰るからねと
言ったりー

頭は混乱している母ですが、
私が行くと いつも 私のことを心配して
ゆっくり休みなさいよー
忙しくして 転ばないようにねー
無理しないようにねー
と 言います。

最近は ちょっと遠くなったので
週に1、2回しか行けませんが、
顔を出すと
「忙しいから 来れないと思ってたよー」
「あー、嬉しい!」
と 喜んでくれます。

きっと 毎日 一人で 寂しいだろうな。
不安な時もあるよね。

最初は どこにいるのかわからなくて
頭が混乱して
どうしていいか わからないようで
それでも 私の言う通り
病院に通ったり 引っ越しをしたり
言われるままに おとなしく 従って
いた母。
自分の意思など 無視されていたのに
ほとんど 文句も言わず
「ありがとう、ありがとう 」と
私や弟やヘルパーさんに 委ねて。

たまに 「私の意思は無視されてる」 と
怒ることもありましたがー
私も必死だったので 母の意思を考える
余裕がありませんでした。

施設で暮らす母のところに行く度に
これでよかったのかと
もっと 母の意思を尊重すればよかったと
後悔の思いで 胸が痛くなることも
あります。

でも 済んでしまったことを 後悔しても
仕方ない。
その時は 母も 私も 一生懸命だった。
だから、今を感謝して
精一杯の愛と感謝を
お母さんに お返ししたい。

母と一緒にお茶をしながら
この一瞬に感謝して
精一杯 楽しい時間にしよう
そう 思うのでした。