あっという間に 桜が満開ですね~


街を行くと ふわっと 薄いピンク色の花々が 目を楽しませて


くれます。


何だか そこだけ 現実離れした 夢の世界が広がっているようです。


でも その満開の時は短く、 やがて はらはらと その美しい花びらを


散らせていきます。


先日 92歳の母を車に乗せて 桜並木を ゆっくりと 走り抜けました。


昨年は お花見に行く機会を逃したので 母にとっては 久しぶりの


桜でした。


きれいに咲き誇る桜の下を通りながら、 「ありがとう。 ありがとう。」


と 感激していました。


私も また 母と桜の季節を迎えられたことを 心から感謝しました。


そして また この季節になると いつも、 13年前に他界した


父のことを 思うのです。


特攻隊に志願した父は もし 戦争が長引いていたら 命を落として


いたかもしれず、 私もこの世に生まれていなかったかもしれません。


お葬式の時、 特攻隊の生き残りの仲間からの弔辞に


「散る桜、 残る桜も散る桜」


という 良寛和尚の辞世の句と言われている句が読まれました。


潔く散っていった 若い命・・・


でも 生き残った人たちも いずれは 死ぬ運命にあります。


この句からは 日本人の 潔さの美学や いのちの大切さなどを 


感じますが、 毎年毎年 美しい花を咲かせてくれる桜に 


永遠の命も 感じることができます。



この間 初めて 靖国神社に参拝しました。


ここの桜をみて また 父のことを思いました。