日本から遠く離れた 南の島 スリランカで 私の主婦としての生活が
始まりました。
最初は 日本とはかけ離れた さまざまな状況に 戸惑う毎日でした。
まず 食材を買うのに苦労しました。
日本のように なんでも揃うスーパーマーケットがあるわけではなく、
市場に行って、 野菜や魚、肉を買います。
野菜の形は日本とはだいぶ異なり、 たまに 日本の青年海外協力隊が
指導して栽培している 日本のキュウリやナスが入ると 日本人は 喜んで
買いました。
お肉は スライスしたものなどなく 塊で買います。
お魚も丸ごと買い、 自分で捌きました。
鶏は 専門の鶏屋さんから 丸ごと１羽買って メイドに捌いてもらいました。
２軒ほど オーストラリアのスーパーがありましたが、品物は オーストラリア
からの輸入された 缶詰やお菓子、冷凍のお肉などがありました。
醤油などもありましたが、中国製のもので 味は日本とは かなり異なり
ました。
お豆腐も 現地の中国人が作っている 中国豆腐です。
そのうち 近代的な スーパーができて スライスした肉や 鶏肉も買えるように
なりましたが・・・
日本の食材を売っている 小さな店が１軒あって、 日本の調味料や インスタント
ラーメン、お菓子などを 時々買ったりしましたが、 値段は日本の３倍くらいしました。
カップラーメンは 贅沢な ご馳走でした。
品物が豊富に揃う 日本のスーパーが 夢のようでした。
デパートなどなく、 小さなショッピングモールはありましたが、 品物は日本とは
比較にならないほど 少なく、 品質も 望めないものでした。
日本が どれほど 物にあふれていて、 贅沢で 便利かということを 思い知らされ
ました。
