リトル・マーメイド | My American Life

My American Life

My life in New York City, things I see, things I like, things I notice, things that interest me.

モントリオールから帰って来た翌日、お友達に誘われて、Disney's The Little Mermaid を見に行ってきました。公開初日。2008年(だったかな?)にも Broadway で全く別の演出作品が上演されたのだけど、これは演出、キャスト全て変えてのリバイバル的な試みだそうで、音楽を手がけているのが『美女と野獣』や『アラジン』でアカデミー賞も受賞している Alan Menken 氏。アリエルの歌う「Part of your world」は拍手喝采になるほど美しかった♡



設定の殆どが水中なので、どんな演出になるのか想像がつかなかったけど、とっても工夫されてました。海中を漂ってる感がすごくよく表現できていたし、衣装や舞台美術はさすがディズニー。ラストも知ってるのになんだかジーンと感動しちゃって、お友達に笑われました。Queenly


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実は一緒に行ったお友達、先月から一足先に上演されている日本版リトルマーメイドの演出の翻訳をしてるのですが、公開初日で来場していた Alan Menken 氏から声をかけられて、ご本人にお会いする事が出来ました。演出家の John MacINNIS 氏やディレクターの Glen Casale 氏まで出て来られてなんだかすごい人の輪を目の前にして、私、唖然。


NYへ来てからミュージカルが大好きになり、裏まで覗いてみたくて、学生時代は蜷川幸雄さんや宮本亜門さんなどのNYやワシントンDC公演の劇場通訳(米国側のスタッフ(主にユニオン)と日本の劇団の間で)のバイトをしたりしてましたが、通訳ってある程度誰でも出来る、でも翻訳、しかもミュージカルの翻訳は次元が違う。

日本語は、英語に比べて同じ字数に半分程しか意味が込められないし、英語特有の韻を踏まえながら、音程に合わせて字数を調整して台詞をのせるのは容易ではないと思う、ミュージカルはリズム感と韻を踏んだセリフが多いので、言語を変えた時点でその美しさが損なわれるのは当然のこと。でも、あまりにメロディに歌詞を詰め込んで字余りになると、リズムやフレーズの流れが美しくなくなってしまう、そんな葛藤や前提を踏まえた上で翻訳を手がけた彼に敬意を示さずにはいられません・・・こういうセンスが問われる意訳、翻訳は文芸の知識や才能があっても難しいと思う、ほんとにスゴイ・・・。いつも一緒にふざけてるだけに、彼のこと改めて見直しました。(彼の翻訳作品は他にもたくさん。Queenly



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そう、アメリカの子供達の間で、ディズニーのプリンスで一番人気なのが、優しく勇敢で誠実、ハンサムながら飾り気がないこのリトル・マーメイドのエリック王子なんだそう。アリエルにかわいく迫られてもキスができなかったり、草食系っぽいのに、いざという時には勇敢に戦ってくれるギャップがポイントなのかなーー。sao☆


NJ まで行ける方、まだまだチケットとれるみたいなので、ディズニー好きな方興味は是非!6月30日までの上演です。このプレイハウス、初めて行ったのですが、とってもステキでした。キャパ、1300人だったかな、駐車場は9㌦で隣接してます。別館でちゃんとした BAR と レストランもあるので早めについてもゆっくりできます。

(私達、車で行ったけど、Penn Station から電車も出てるようです。)



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Paper Mill Playhouse
22 Brookside Drive, Millburn, NJ 0741