栄養素とは、生命を維持するためのエネルギー源や、生体を構成するのに必要とされる材料、生体内での各種化学反応に欠かせない物質のことです。
栄養素のうち、たんぱく質、炭水化物、脂質を三大栄養素といいます。三大栄養素にビタミン、ミネラル、食物繊維を加えたものを六大栄養素といいます。
たんぱく質
髪の毛や皮膚、筋肉、消火器、臓器などの組織の主な構成成分です。
体内で起こる様々な合成や分解などの代謝反応の触媒でもあります。
たんぱく質は体内に入ると、消化されて一旦アミノ酸に分解され、それから再び、骨や筋肉、血液など、体内の様々な部分を作る働きをするのに適した形に作りかえられます。
たんぱく質は体重の約1/5をしめ、1gあたり4kcalのエネルギーになります。
ちなみに、たんぱく質を英語では「プロテイン」といいますが、これはギリシャ語で「第一」という意味の言葉から生まれたものです。
脂質
脂質には、なたね油、ごま油などのように常温で液体の「油」と、バター、マーガリンのように常温で固体の「脂」があります。
脂質は体内で11gあたり9kcalと三大栄養素のうち、最も高いエネルギーになります。
脂質には体の中でつくることのできない必須脂肪酸が含まれており、体の細胞膜の成分やホルモンの材料などになります。
不足すると、発育の障害や、皮膚炎の原因になります。