県の健康食品品質向上総合対策事業で、
商品の品質管理や機能性評価などの研究機関に採択された産学官連携の4団体が
15日、那覇市の沖縄産業支援センターで研究成果を発表した。
酒造業者や健康食品業者ら約70人が参加した。
「本場沖縄黒麹もろみ酢の製造規格に関する研究」を手掛けた
沖縄もろみ酢製造協議会や県工業技術センターなどは、
もろみ酢に含まれるクエン酸やアミノ酸量を商品別に分析。
成人を対象にした12週間の試験で、抗酸化力や脂肪燃焼、
酸化ストレスに効果を認めなかったが、
高血圧の予防効果を持つ可能性があることを示した。
県健康食品事業協同組合などはクルクミン含有食品の品質規格基準や
ウコン製造工程における微生物制御の技術を開発。
菌数や水分含有量別に殺菌データ集を作成。
担当者は「県内での原料殺菌実現の一助となる」とした。
各研究成果は、4月以降、県のホームページに掲載される。