こんばんは！
フォトグラファーの栗本 恵里です。
前回、『東京生まれ、奈良育ち』の記事を書きましたが、実はその東京と奈良の間に海外に住んでいました。
↑ 帰国する時にもらったクラスのみんなからの寄せ書き。
それは２年弱で、しかも日本人学校だったので、
先生も生徒も日本人だし、日本語だし、
文部省の管轄なので、教科書や進め方も日本と同じ。
一応、週に１〜２時間は英語の授業があったような、、、
でも、なんの意味もなさないくらい英語はダメです。
ちなみに、親の転勤で行きました。
なので、親はペラペラ〜と話せます。
特に父はずっと英語に関わる仕事をしてたらしく、英語が自分の世界を広げてくれたという思いがあったようで、、、
各種いろんな英語教材を買って来たり、自宅マンツーマンレッスン的なことをしてくれましたが、、
苦痛でした
小学３年から奈良に住み、
中学になって英語が始まったけれど、
中１の１学期の中間テストでうっかりミスで、
100点の人がたくさんいる中で、
私、60点くらいやった記憶。
苦手教科に決定（笑）。
どんなうっかりミスかって言うと、
『問題に書かれたアルファベットを、大文字は小文字に、小文字は大文字に書きなさい』
って事でラクショーと答えたんだけど、
よく読むと、
『問題に書かれたアルファベットの次の文字を、大文字は小文字に、小文字は大文字に』
でした
a、なら、B、だし、
T、なら、u、ということ。
a、を、Ａ、と書き、
T、を、t、と書いて、
その設問、全問不正確〜
前から苦痛だった英語がさらに嫌いになり、
もう高校なんかはオール１。
短大は入試に英語が要らないところを選びました。
大人になって海外に行くたびに、帰りの飛行機で
『次に海外行くまでに英語の勉強しよう！』
と、熱く誓うも、まぁ挫折するので、
帰りの便での恒例って感じで、今に至ります。
英語は苦手だけど、得意科目もあります。
それはまた別の機会に。
さて、住んでいた国は遠く遠くの、
南アフリカ
です
↑
もちろん、住んでた家の周りにゾウやライオンがいるわけじゃありません。
当時はまだアパルトヘイトという人種差別が普通にされていたので、私たち日本人は名誉白人として、白人居住区に住んでいました。
かれこれ30年前のことであんまり覚えてないけど、
・屋外プールに半年入れる
・フルーツが安くて美味しい
・暑すぎず寒くない快適な気候
・家は平屋。土地が広いから二階を作る必要がない。なので、家の中に階段のある家に憧れる。
・メイドのキャサリンが住み込み。キャサリンは黒人の女の人。キャサリンは仮名。源氏名みたいな？
・家は土足。
・家に暖炉があった。クリスマスプレゼントが暖炉の中にあった時は、やっぱりサンタさんは煙突からプレゼントを入れるんだ！と感動。純粋に信じる。
・学校まではスクールバス。
・ランドセルじゃなくて、厚紙で出来てるけど、パッと見は革のミニスーツケースみたいな鞄で通ってた。ランドセルも可。
・日本のオモチャ、お菓子、本を持ってると自慢できる。バービーちゃんよりリカちゃんに価値がある。バービーもどきが売ってたのでね。
・当時、グリコ森永事件があって、自慢アイテムのグリコのキャラメルを、死ぬ気で食べる！みたいなノリがあったような。
・日本人学校のコは商社の人が多く、必然的に東京から来た人が多く、たまに他府県のコがいて、県に憧れる。←この後、まさか念願の県民になるとは思いもせず
そうそう、本来は５年くらいの駐在予定で、もちろん帰国したら東京に住むはずだったんだけど。
父の転職によって、２年弱で帰国、しかも奈良に！という展開。
日本に帰る！
西麻布の風景も思い描きながらの田園風景に、子どもながらにカルチャーショック。
そして、港区にいたと言えば、海辺と言われることにも混乱したけど、アフリカから来たっていうと、そりゃもう、槍持って〜サバンナで動物と暮らしてるイメージしか子どもには浮かばないわけで。
男子たちがからかうような事（おーい！アフリカ人〜！みたいな）を言ってた気もするけど。
自覚げなさすぎて、自分のことをからかわれてる感覚があまりなく、いちいち説明するのがめんどくさいとは思ってたけど、イジメられてる、、、みたいに悩んだ記憶はない。
あ、そうそう、冒頭の写真の寄せ書きですが、、、
同じものに、絵が描いてあるのがこれ。
さて、これは何でしょうか？
絵もそうだけど、この球体は・・・？？
手前に普通サイズのヘアピンを置いてみました。
これ、実は卵なのです
ヘアピンと比較すると、めちゃくちゃデカイ！！
何の卵かわかりますか？
なーんと、オーストリッチ！！
これは、ダチョウの卵で、こんな感じで小さく穴を開けて、そこから中身を出して（食べたんかな？）殻だけを使います。
絵の花はプロティア（プロテアとも）。
南アフリカの国花です。
たぶんこれはお土産的な置物かな？
絵のない、無地の卵も売られてると思われ、それを使って↓
お別れの寄せ書き！！
上に描いてあるのは、日本人学校の校章。
こうして後になって見ると、黄色とか薄い色のペンは褪せて消えちゃってるねー
この１番力強く書いてあるのは担任の先生。
やっぱり大人の筆圧やね〜！
そして、メッセージも素敵
（８歳男子は『日本人に負けるなよ！』とか書いてたりするけど、アンタも日本人だからっ‼︎）
なかなか出来ない経験をたくさんさせてもらいました。
なんかギャップの話じゃなくて、自分史みたいになってきたけど。
今の生活に関係ない古い記憶を、こうして思い出して文章にするのって、なかなかいい作業。
忘れてたけど、親がしてくれた事とか、その時の気持ちとか。
自分の整理も兼ねて、また書きまーす！
（写真が恐ろしく手抜きですいませーん・笑）
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