いつもご訪問ありがとうございます。
店主です。
前回ご案内いたしましたように、今回はモビロンゴム(シリコンゴム)について。
こちらも、ブレスレット用のゴム紐として使うことが多いパーツです。
過去に一度だけピアスのパーツとして使って驚かれましたが。。。
モビロンゴム(シリコンゴム)とは
誰もが言うことですが、伸縮性・弾性のあるテグスと言うのが手っ取り早いかも知れませんが、手芸をされない女性に「テグス」と言っても解らないと思います。
まあ太い釣り糸みたいな伸縮性・弾性のあるゴム紐のことです。
当店では透明な水晶を綺麗に演出したい時に使うこともあります。
オペロンゴムよりも伸縮性・弾性それと耐久性に劣りますが、短期間的な強度はそれなりにあります。
伸縮性が劣っているので伸びイマイチ少ないため、ブレスレットを着脱もなんとなく違和感を感じるかも知れません。
当店に「紐が切れたので・・・」と修理に来られるお客様の中には他店でご購入されたモビロンゴムのブレスレットを持ち込まれることがあります。
もちろん、修理・メンテナンスも大歓迎です。
マジで。
ただね、中にはちょっと難アリな修理もありまして。
モビロンゴムすべてに当てはまるかどうかは不明ですが、
確率として多いのが
化学物質によって腐食した時にストーンの糸穴内部に固着してしまうんです。
化学物質として考えられるのは、ブレスレットを着けたまま炊事したことによる
・食器用洗剤
によって何度も化学変化に見舞われているケース
結び目をストーンの糸穴内部に隠すために
・接着剤
を使用したことで化学反応を起こしたケースが考えられます。
こうした化学物質で化学反応が起こり、ストーンの糸穴内部に粘土のようにモビロンゴムがこびり着いてしまっていることがあります。
これが残ったままだと、新しいゴム紐を通すことができません。
なので、リーマーという細い棒ヤスリで削り落とします。
またストーンの種類によっては、ストーン自体にも腐食を進行させてしまっていることもあります。
もうこうなってしまうと、歯医者さんと同じストーンの腐食部分を削って処理します。
たまたま、近所の知り合いの歯医者が当店の中が良いので昼休みに
歯を削る医療機具を使わせてくれるので助かってます(笑)
もちろん、削る先端のビットだけは患者さんのものは使えないので、ストーン専用で当店で負担するのですが。
歯医者さんの器具はめちゃめちゃ使いやす~い
ビットの回転速度も足元のアクセルで調整できますし、摩擦熱がでないように先端から水も出ますし!
照明用のライトもあるので、見えやすいし。
話が脱線しまいますが。。。
パワーストーンのアパタイトを削ると、歯医者さんの臭いがします。
ホント、石灰化に関係している物質なんだなぁ。。。と実感します。
水晶などを削ってもあんな臭いはしないのです。
で、話を戻して。
まあ、そんな訳でモビロンゴムは扱いにいろいろな制限がありまして。
適材適所を誤ると、後でやたら面倒なことになったりするパーツです。
ちなみに、近いうちに書きたいと思いますが、ゴム紐の結び目をストーン糸穴内部に隠して出てこないようにするために接着剤を使う方法を当店は強く忌避しています。