ご訪問、ありがとうございます。
基本、オーダーメイドの当店なのですが、OEM(代理制作)も一部たまわっておりまして。
おかげさまをもちまして、休みがないくらいに毎日何かしらの作品をつくらせていただき、スキルの低下を招かないですんでおります。
細かい微細な作業は数日やらないと手先の微妙な感覚が衰えてしまい、そうした感覚を取り戻すまで何時間か作業しないと感覚は蘇えってこなかったりします。毎日作業できるコトは本当に感謝です。
で、本日の話題は使用頻度が最も高い精密ペンチや精密ヤットコの消耗についてです。
先端の部分の摩耗についてです。
この道具はCカン丸カンといった接続パーツを閉める時によく使うのですが、その他のシーンでも多用する道具です。
趣味でお使いの場合はあまり摩耗をお感じになることはないかも知れません。
しかし、仕事となると使用頻度によりますが、僕の場合は4か月くらいから著しい摩耗を感じ、6か月で使い物にならないくらい摩耗してしまいます。
新しくまだ摩耗していないヤットコの先端は、この写真のように先端同士がピタリと重なり合っています。
精密ヤットコは本当に細かいモノを正確に掴んでくれます。
新品は髪の毛も拾い上げることができるほどです。
2枚目の写真は5か月使ったヤットコです。
先端が少し擦り減っているのが微かに確認できると思います。
影は摩耗をハッキリと映しています。
左側は新しいモノで、右側は5か月使ったモノです。
5か月使った方は先端が光って見えますが、これが摩耗した部分です。
眼にはほんの微かな摩耗に見えますが、指先の感覚ではすごく大きな摩耗に感じとれます。
摩耗すると、カンという金属の輪を摘まんでも、パチーんと弾いてしまいます。
または素材に無駄な傷をつけてしまったり、良いことがありません。
僕の使用頻度からすると、本当に心地よく使えるのは3カ月くらいでしょうか。
1mmよりも細かい作業にはとても便利な道具ですが、これも職人さんが丹精込めて作って下さってるので、感謝するとともに、こうした優れた道具を作り続けていただけるように切に願うばかりです。