こんばんは!ハピ子です♪
☆感覚的判定
髪を目で見、手指で触れ、コームですいてみたときの
「光沢がない」「パサつく」「腰がない」「枝毛が多い」「クシのとおりが悪い」
といった感覚によって評価します。
健康な毛、ある程度傷んだ毛などを標準品にし、
それらと比較することによって個人差が少なくなり、
ある程度正確に判定することもできます。
☆顕微鏡観察
光学顕微鏡、電子顕微鏡で毛小皮などの状態を観察します。
正常な髪は、毛小皮がきれいに
並んで紋理を作っていますが、
損傷してくるにしたがい、
毛小皮の剥離した部分が目立ってきます。
普通の顕微鏡で毛小皮を観察する場合、毛髪を直接見るより、
スンフ怯により、薄いセルロイド板上に
毛小皮の型をとり、それを観察したほうが
広い範囲できれいに見えます。
☆摩擦抵抗判定
毛小皮の損傷が大きいほど摩擦抵抗は大きくなります。
つまり、毛の表面が粗くなり、
手ざわり、クシ通りが悪くなります。
損傷度合いを判定すると同時に、
毛髪の保護剤(洗い流さないトリートメント、トリートメント剤)
などの効果の判定にも使用されます。
☆引っ張り強度判定
毛髪に徐々に力を加えながら、
その時の荷重と伸びの関係を
その毛髪の単位面積に換算し、
記録していきます。
これで、おもに毛髪の内部構造(毛皮質)変化がわかります。
損傷毛ほど伸び率が大きく、小さい荷重で切れます(破断重量)。
健康毛は伸び率が一定し、破断重量も大きいので
損傷毛より立ち上がっています。
☆膨潤度測定
毛髪の水分吸収量を毛髪の重量増加で調べます。
一定の温度、湿度のもとで、毛髪を一定時間浸漬させます。
次に、毛髪を遠心分離器にかけて付着している水分を除き、
毛髪内部に吸収された水分の重量を計ります。
一般に、健康な毛髪の場合は15%前後重量が増加しますが、
損傷毛ほど重量増加が大きくなります。
このことは、毛髪に水を噴きつけたとき、
健康毛は水滴をはじいてしまいますが、
損傷毛ほど水滴を吸収していくことからもわかります。
☆アルカリ溶解度
毛髪をアルカリ溶液で処理すると、
毛髪の重量が減少します。
毛小皮の損傷が激しいほど、
このときの減少量が大きくなります。
これは、毛髪内部(毛皮質)の間充物質が
アルカリ溶液に溶け、毛小皮の損傷部分から
流れ出るためです。
☆アミノ酸の組成変化測定
毛髪をアミノ酸まで加水分解し、
アミノ酸の量の変化を分析します。
損傷度が増してくると、いちばん多く含有されている
シスチンの量が減少し、システイン酸の量が増加します。
以上が損傷度合いの判定についておもな試験法ですが、
毛髪の損傷度をより正確に把握するには、
一つの試験法だけでなく、できるだけ多くの試験を行い、
総合的に判定する必要があります。
あと、知識からくる経験・感覚は
なにより必要ですね!
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