こんばんは。
突然ですが、あなたの会社では、
上司の方をどのように呼んでいますか?
実は…
外資系企業20数年勤めていた私が、
口がパックリ開いてしまう程、
びっくりしたことがありました。
今日はそのことについて書いてみようと思います。
何かご用ですか?
その日は、私の直属上司(課長)が在宅勤務をしておりました。
在宅勤務なので、連絡はTeamsというマイクロソフトの
チャットツールでのやりとりでした。
それも、所属チーム全員が内容を見ることができてしまうのです。
私の上司から、
“システムのアクセスが出来るようになっているので、確認してください”
という連絡がありました。
その返信に、思わず、
”○○さん、承知しました。ありがとうございます。”
と書いて送ったのです。
数分後、チームの古株おじさまが、自席から私を呼ぶではありませんか。
何か私に頼みたいお仕事でもあるのか?と、
おじさまの席まで歩いて行き、
“何かご用ですか?”と聞いてみました。
呼び方にルールあり?
そのおじさまは、長年1つの会社に勤めあげて、定年後もその力量を買われ、
現在、嘱託勤務です。
毎朝出社すると机、電話の受話器、PCモニターを丁寧に吹き上げてから
落ち着いて仕事を開始するのです。
お気持ちは充分わかります!
コロナがはやりだしてから、気をつかっているのでしょうね。
やっぱり、誰しも気になります。
私も同じです!
で、そのおじさまが、私のTeamsへの返信をみて、
”山口さん、人を呼ぶときには、
名前の後に役職名(例えば、○○課長)ってするんだよ。”
と言うわけですよ。
それは強制なのか?
一瞬、ポカ~ンです。
この人何言ってんだ?
今時、時代錯誤だろ?
強制なのか?
などなど、自分の中で反発が起こり、
”絶対、そんな呼び方はしない”
ってなってしまったのですよね~。
なぜなら、私、20年ほど外資系の会社に勤めてのですが、
統括本部長クラスでも、下の名前呼び捨てでした。
役職名もつけずに、呼びかけていたのです。
例えば、スティーブとか、サラとか。
外国の方だけではありませんよ。
日本人の上司でさえも、役職が部長であろうと、
本部長であろうと、社長でさえ、
山口さんという感じです。
最後に勤めていた会社では、
外国の方は、フランス人、韓国人、中国人、ベトナム人等、10人くらい。
その他は、日本人で約500名ほどです。
同僚を呼ぶ時も、“名字+さんor君”、“下の名前+さん”でしたしね。
日本人がほとんどを占めている会社であっても、
気軽な感じで呼んでいた事に慣れていたので、
日本企業でも、同じ感覚で返信してしまったのですよね。
なので、“役職+名字+さん”で呼ぶことがmustって言われて、
驚いてしまったのです。
数日間は、モヤモヤが止まらなかったです。
仕事がスムーズに進むのならね!
でも、他の方に聞いてみたら、
普通に名字+役職名で慣れているので、
なんら疑問を持ったことはないと言うではありませんか。
モヤモヤしていた数日の間に、
お昼をご一緒した方全員に
聞きまくってみたのです。
そして、その数日間の聞き込みで、
会社としてそれが習慣となっているのであれば、
モヤモヤしていても仕方ない!
と思ったのですよね。
慣れることができるのかと不安はあるものの、
郷に入っては郷に従えです!
上司管理のキャビネトから金庫を出してもらう時や、
申請書類に承認や検印をもらう時に、
少しずつですが、役職名をつけて呼ぶようしていきました。
最初のうちは、違和感満載だったのが、
役職を付けて呼びかける回数が増えて行くにつれて、
その違和感も和らいきました。
まだまだ、心の奥底には引っかかるものはあるのですが、
物事がスムーズに進むのであればという割り切りも出てきました。
長年培ってきた習慣には、従ってみる!
それぞれの会社で、いろいろな習慣があると思います。
お仕事を進めていく上で、必要があれば、
郷に入っては郷に従えを再確認できた出来事でした。
今回は、役職を付けて呼びかけるという内容でしたが、
“郷に入っては郷に従え”のことわざ通り、
会社や、地域のコミュニティ、親戚の集まりなど、
それぞれの風俗・習慣に従うと物事がスムーズに対処できるようになりますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
とほかみえみため