博士号取得者の介護その他もろもろ日記

博士号取得者の介護その他もろもろ日記

海外で博士論文を提出した後、認知症の母の住む実家で暮らし始めました。

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おっかさんがグループホームに引っ越すことで、
おっかさんのために割いていた時間を、
おっかさんのことを考えてめそめそすることに使っては、
おっかさんが何のために引っ越したのか、
本末転倒ですね。

おっかさんがくれた時間を、
自分のために、
自分が世の中で果たす役割のために使うことが、
今の私にできる最大限の親孝行だと思っています。
昨日の朝、
おっかさんをグループホームに連れて行きました。
おっかさんは、
「ここには住みませんっっっ」
頑と譲りません。
最初は穏やかに説得しようとしていた父も、
「今頃になってそんなこと言い出して・・・」
とキレそうです。

のどのところまででかかった
「いっしょに帰ろか」
を飲み込んで、
キッチンで職員さんにお茶を用意していただき、
父母と三人でいただいた後、
お盆を返しがてら、
「おっかさん、お手洗いは?」
「行きたい」

様子を見ていた職員さんの一人がすっくと立ち上がり、
「それじゃあ、お手洗いに行きましょうか」
と母に手をさしのべます。

思わず手を職員さんに預けた母を見て、
「それじゃあね、おっかさん、
お手洗いに行ってね。
また来るからね」

なんとなく、
半分ほほえみながら
半分納得できないような表情の母に向かって手を振って、
建物を出たとたん、
涙が止まらなくなったのは、
私だけではありませんでした。

驚いたのおとっつぁん。
「まいったなあ、
こんな(気持ち)なるとは、思ってなかった」
と言いながら、
めがねを外して顔をぬぐいます。

心が引き裂かれるようにつらいです。
久々の更新となりました~。

更新できなかった間に、紆余曲折ありまして、
なんとグループホームへの入居が決まったおっかさん。

苦渋の決断ではありましたが、
家族三人が相談して、納得して、決断しました。

ホームもすんなりと決まって、ありがたいことです。

しかしながら、引っ越しを今度の日曜日に控えて、
昨日はおっかさんが突然の発熱。
下痢と腹痛もあって、歩くのもままならず。
なんとか医者に連れて行って、
点滴を打ってもらって、
なんとか連れて帰って、
その後は、水分補給・下着の履き替え・寝具の洗濯の繰り返し。

いやはや、
どうなることかと思いました。

が、看病の甲斐あって、今日は熱も下がり症状は快方へ。
ケアマネさんやグループホームにも連絡して、
様子をみながら、
順調にいけば予定通りの引っ越しということになっています。

それで、つい先ほど、
ケアマネさんが
「お顔見に来ました!」
といって訪ねてこられました。

母の目をしっかり見て、
握手をして、「お元気そうでよかったです」
と言って、
さっと帰られました。

グループホームに引っ越すと、
ケアマネさんの担当もおしまいになるので、
きっと母に挨拶に来られたのだと思います。

その前に、
ケアマネさんに電話で話していたところによると、
デイサービスでも、
「私、覚悟してるの」的な話をしていたのだとか。

私が毎日おっかさんに向かって、
「別々に暮らしても家族やからね」
とか言ってたので、
さぞかし苦しかったと思いますが、
(そのせいで、熱まで出てしまったのかもしれませんが)
それでも覚悟を決めているおっかさんです。

そんな母に、昨日、まだ熱が出ていたときに、
「なんか欲しいものある?」
と尋ねたら、
「元気」
と答えていましたが、
今日、スーパーに買い物に行く前に、
「欲しいものある?」
と聞いてみたら
「自由」と答えました。

「自由」がほしいと思いながらも、
家を離れる覚悟を決めた、
気丈なおっかさんです。