JTBCドラマが、今年の農事を台無しにした中、11月にソン・ジュンギが救援投手として登板して注目される。

ソン・ジュンギは、初主演ドラマ'トキメキ☆成均館スキャンダル'(2010年)から'ヴィンチェンツォ'(2021年)まで、一度も失敗したことのない連勝記録の黄金手俳優。

今回も、自身の名前値(이름값=名前にふさわしい行動や役割、または周囲の評判のために支払う対価)をやり遂げて、総体的難局であるJTBCドラマまで心肺蘇生させるか関心がある。

いったん雰囲気は底を取り、ターンアラウンドする上昇気流だ。

ソン・ジュンギ主演作「財閥家の末息子」は、11月18日から金~日3日間ゴールデンタイムの10時30分編成された。

通念を破る破格編成で、JTBCドラマが現在処した切迫感と自信が同時に読まれる。

これに関連して、製作会社SLLのある関係者は10月27日「シナリオは歴代級と評価される。

最高の作監俳( 작감배=作家・監督・俳優で信じてみることができる3つの要素)がついただけに、会社が掛ける期待が格別だ。

期待してほしい」と話した。

キム・テヒ作家は、'トキメキ☆成均館スキャンダル'以後12年ぶりにソン・ジュンギとランデブ-して、tvN'サバイバー: 60日間の大統領'以後次期作をJTBCとすることになった。

演出はMBCで「彼女はきれいだった」「W-君と僕の世界-」「ロボットじゃない~君に夢中!~」を担当したチョン・デユンPD。

'財閥家の末息子'は、財閥総帥一家の 厭わしい事を片付けていた執事が、財閥家末息子に転生して、復讐を図るという内容の人生リセットファンタジー物だ。

7,000億ウォン台の裏金事件の濡れ衣を着せられたまま殺害された秘書が財閥家の息子で生まれ変わって承継争いに跳び込むという話。

筆名 山景が書いた同名のウェブ小説が原作であり、ソン・ジュンギが財閥家使用人であり、金匙と箸の末息子1人2役を引き受けた。

JTBCがソン・ジュンギドラマに死活をかけるのは、1年以上続いた'2%呪い'のためだ。

去る6月に終映したカン・ハヌル主演「インサイダー」とヨム・ジョンア主演「クリーニングアップ」共に、視聴率2%に閉じ込められ、視聴者にそっぽを向かれた。

それぞれ仏教批難とギャンブルに陥った母親など、世間の噂になりノイズだけ量産した。

商業性だけでなく、作品性も評価されなかった。
 

弱り目に崇り目で、6回が残ったキム・ソンア、アン・ジェウク主演「The Empire:法の帝国」も、不倫と行き詰った素材が絡み合って、2~3%を抜け出せずにいる。

 

法とお金を握った上流社会の欲望と偽善、墜落スキャンダルを描くというそもそも企画意図とは異なり、脈絡のない扇情性と息苦しい展開が、まな板の上に上がった。

このように完成度の低いドラマが急増した理由について、いくつかの分析が出ている。

JTBCを去った前任幹部らの作品選別過程で、「ハードルが低すぎたのではないか」という解釈もその一つだ。

通過しにくい作品が、キャスティングのおかげで簡単に投資、編成を受けたという裏話だ。

シナリオをもう少し整えなければならなかったが、スターパワーだけを信じて押し付けたという話だ。

反論もある。

ある外注社PDは「ただし、「法の帝国」の場合、JTBCを離職した前任者が決定した作品ではない。

結局、放映券販売収益をあきらめないSLLが、ドラマ編数を無理に増やし、選択と集注を間違えたのが、視聴率ポンマン(폭망=ポク(폭 / 爆)+マンハダ(망하다 / 滅びる、失敗する、潰れる)を合わせた造語=回復不可能なほどに大きく失敗すること)の原因」と指摘した。