こんばんは。

 

渋幕の説明会では「ご家族が生まれる前の時代の文学を読んでほしい」というお話がありました。説明会は3~6年生の間に9校実際に足を運んだり、動画で見たりしましたが、こんなに具体的な話があったのは渋幕だけだと思います。

 

小学生向けとは思えない難解な文豪作品がこれまでに出ています。難解な作品をたくさんは読めないし、どうしようと思い、探したのがこれ。明治大正昭和の名作文学をマンガとあらすじの文章で、作家の人生や他の文豪との人間関係についても紹介しています。文豪作品って今見ると無茶苦茶な設定だったり、どうしようもなくダメな人間が描かれていたり、文豪自身も無茶苦茶だな~と思いました。娘は受験のためでなく、好きで楽しんで読んでいました。娘の好きな順は②③①④です。物語文の読解に役立ったとは思いませんが、時代背景を知ったり、文学史問題には役立ちそうです。娘は(私も)夏目漱石の作品はそれから、こころ、坊ちゃん、・・・と、ただ単に暗記するのは苦手です。もちろん原作を読める人は原作も読むと良いと思います。娘もいくつか原作を読みました。

 

①マンガで楽しむ名作日本の文学

41編が1~4ページの漫画と1~2ページの文章で紹介され、28編が短い文章だけで紹介されて、原作の読書時間の目安が書いてあります。ナツメ社ですし、一番小学生向きです。例えば②③にある高野聖は掲載されていません。絵に嫌味がなくて、読みやすいです。

 

 

②マンガでわかる日本文学 

40編がマンガ2ページ文章2ページで紹介されています。夏目、鴎外、四迷、一葉、谷崎、有島、菊池、紅葉,蘆花、田山、鏡花、実篤、三島、、島崎、井伏、芥川、太宰、川端、梶井など。絵がきれいで、美人が美人に描かれています。

 

 

③有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。

日本文学20編,外国文学5編で、漫画大体10ページと作者紹介が文章で1ページです。絵がみんなゲゲゲの鬼太郎に見えます。美人が全然美人に見えないので伝わりにくい。娘はこれに載ってる人間失格とドグラマグラが大好きです。 同じシリーズで、必修すぎる〜、定番すぎる〜、もあります。

 

 

 

 

 ④日本の名作文学案内

漫画と文章で101編紹介されています。

 


 以前、芥川龍之介の作品の冒頭部分が出て、選択肢でタイトルを答える出題がありました。

「うたって覚えよう!雑学王」にある「日本文学 冒頭どっと!」は名作文学の冒頭を歌で楽しく覚えられます。

浮雲、舞姫、にごりえ、高野聖、吾輩は猫である、坊ちゃん、草枕、こころ、野菊の墓、田舎教師、羅生門、夜明け前、他にも古典が入っています。

 

ルンルン千早振る~神無月ももはや~ 「浮雲~」二葉亭四迷~ルンルン

 

 

このCDは国連加盟国193か国、日本三大○○、星めぐり星座ハンター、炎の性質と炎色反応を歌った変身ファイヤーなど楽しくて役立つ曲がいっぱいで、車の中でよく聞きました。こちらも渋幕対策ではなく、元々好きで聞いていました。

 

以前書いた100分de名著も参考になります。

 

 

白百合とフェリスの過去問にも文豪作品が出ていて、余裕があればやってみると良いと思います。

 

「近代の文学を読んでください」と言っていましたが、2022年は1999年芥川賞の平野啓一郎さんの「本心」でした。そして、芥川賞を創設した人は?という出題があり、これだけ日本文学のマンガを読んだのだから、きっとどこかに書いてあったに違いないのですが、娘は覚えておらず、間違えました。私の努力が全然実を結んでません。