しらすは、東京にきて初めて飼ったペットで、初めてできた家族でした。

自分がちゃんと飼える環境なのかよく考えた末お迎えした子でした。

白い子がよくて、ペットショップの方にお願いして、白い子がくるのを待って、やっときた子でした。

最初は人見知りだったけど、段々馴れ馴れしいなぁと思うくらい懐いてくれました。

呼んだら肩や手に飛んできてくれて、お気に入りの場所はわたしの麦藁帽子の上でした。

水浴びが大好きで、お皿洗いをしていると飛んできて自ら濡れにくる子でした。

「しらす」「しーちゃん」「おいで」と呼ぶと、肩や手に飛んできてくれました。

ソムリエの勉強をしてるときも、テキストかじったり、可愛らしい邪魔をしてくれました。

甘えん坊のときは、手に頭をこすりつけてすりすりしてくる子でした。

小松菜とあわ穂がお気に入りでした。

やんちゃで、よくお部屋も汚されたり、洋服かじられたりもしました。

わたしの麦藁帽子はおかげでボロボロになりました。

うちにきた頃は全然飛べなかったけど、初めて飛んだときは「飛べたね!すごいね!」って感動したなぁ…

毎日名前を呼んで、毎日「おはよう」「いってきます」「ただいま」「おやすみなさい」と声をかけてました。

結局喋れるようにはならなかったけど、なんだかごにょごにょ言ってたり、喋ってるつもりなんだろうなぁと思うことが時々ありました。

旅行の前日、友達に預けたのに、帰ってきてついいつものくせで「ただいま」と言ったらしらすがいなくて、すごく寂しいなと思いました。

小さくても、わたしにとっては大事な大事な家族で、子供みたいでした。

たった半年間くらいしか一緒にいられなかったことが悔しく悲しいです。

お迎えしたときに、この子はわたしが30過ぎても一緒にいられるかなと思ってたから…

もっとたくさん遊んだり、もっとたくさん飛ばせてあげたかった。

しらすは小さな体で一生懸命愛情表現してくれてたんだなと改めて感じました。

たまに噛まれたりもしたけど、いたずら好きでかまってちゃんのしらすがわたしは大好きでした。

しらすがうちにきてくれてからの半年は、寂しくなく楽しい日々でした。

本当はサイパンのことを書きたいけど、今はまだちょっと心の整理がついてないから、きちんと整理ができたら書きますね。

しらすが暖かい場所で、ゆっくりと眠れるといいな…