消費者庁「機能性表示食品を巡る検討会」の第1回目が4月19日に開催されました(日経2024年4月19日)。小林製薬の紅麹コレステヘルプ等の機能性表示食品を摂取後に、死亡5人を含む大規模な健康被害が生じたことを受けて開催されたもので、これまでの経緯は資料3にまとまっています。今後、ヒアリングを含めて6回程度開催し(ということは週1ぐらいのハイペース)、5月末に何らかのとりまとめを行う予定です(資料4)。
この件に関しては、3月27日に「紅麹使用食品への対応に関する関係省庁連絡会議」(産経2024年3月27日)、3月29日に「紅麹関連製品への対応に関する関係閣僚会合」が開催されています(出席者は林官房長官、自見内閣府特命担当大臣(消費者、食品安全)、坂本農水相、武見厚労相)(TBSYouTube2024年3月27日)。
食品安全委員会は2015年に健康食品に関するメッセージを公表し、その後もリスコミに取り組んできたと言っていますが(食品安全委員会2024年4月11日更新)、今回の結果だけを見ればリスコミに失敗しています(消費者に伝わっていない)。ちなみにメッセージのエッセンスは以下の5つで、紅麹サプリにもあてはまります。
・食品であっても安全とは限りません
・多量に摂ると健康を害するリスクが高まります
・ビタミン・ミネラルをサプリメントで摂ると過剰摂取のリスクがあります
・「健康食品」は医薬品ではありません。品質の管理は製造者任せです
・誰かにとって良い「健康食品」があなたにとっても良いとは限りません