英AstraZenecaと英Oxford大学が開発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンChAdOx1 nCoV-19(AZD1222、くすり×リテラシー2020年5月22日、7月21日、9月9日、9月10日、11月20日、11月21日、11月23日、12月9日)が、12月30日に英国で承認されました(GOV.UK2020年12月30日、AstraZeneca2020年12月30日)。英国ではPfizer/BioNTechのワクチン(くすり×リテラシー2020年12月2日)に次いで2つ目になります。報道(BBC2020年12月30日、12月30日)では、AZD1222はより安価で扱いやすいというメリット(Pfizerのワクチンはマイナス70℃で保管しなければならない)があり、来週(1月4日)以降ワクチン接種が始まるそうです。
英国は変異株(くすり×リテラシー2020年12月27日)が出現して感染者が増えており、12月29日は5万3135人にも達しています(BBC日本版2020年12月30日)。
(2020年12月31日追記)
COVID-19ワクチンに関するJCVI(Joint Committee on Vaccination and Immunisation)のレポートが発表されました(GOV.UK2020年12月30日)。
・ワクチン接種の優先順位に変更なし(くすり×リテラシー2020年12月2日)
・Pfizer/BioNTechのワクチンの2回目接種は1回目の3~12週後、AstraZeneca/Oxfordのワクチンの2回目接種は1回目の4~12週後
・フェーズⅢ試験では、有効性はPfizer/BioNTechワクチンのほうがAstraZeneca/Oxfordワクチンより高かったが、この違いは試験のセッティングや被験者の違いによるものかもしれず、どちらも良好な安全性プロファイルを示している。直接比較した試験はない
(2021年1月28日追記)
変異種という表現は誤りで、変異株と表記すべきとの指摘(日本感染症学会2021年1月27日)があり、修正しました。