新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急増は、COVID-19に関する情報の急増をももたらしています。そもそもこのブログを始めたのも、COVID-19の情報があまりに多いので、気になったことだけでも記録しておきたいと考えたからでした。実際にやってみたら、ブログの検索機能が便利(記憶よりはるかに優秀)で役立っています。
COVID-19関連の論文も急増中です(Med J Aust. 2020; 212: 535-535.e1)。自分でもやってみようと、6月15日にPubMedを検索し(検索式「"COVID-19"[All Fields] OR "COVID"[All Fields] OR "SARS-CoV-2"[All Fields]」)、出版月ごとにまとめた結果が以下です。こんなに多いと、AIの力を借りたくなるのも分かります(NHK2020年5月31日「サイエンスZERO」)。
2019年10月 1件
2019年11月 2件
2019年12月 2件
2020年1月 404件
2020年2月 430件
2020年3月 2026件
2020年4月 6924件
2020年5月 9942件
2020年6月(15日まで) 5002件
半面、早く出版するために査読のプロセスを省いたり、最低限の査読のみで公開する動きも顕著で、プレプリント論文の問題点(くすり×リテラシー2020年4月7日、4月23日)が指摘されています。上記のMJAのレターには「幅広い文献を読み解く我々の能力が試されている(test our abilities to untangle the vast range of literature available)」と書かれていましたが、そんな能力が自分にあるのか、正直心もとないです。