ドイツ・ベルリンで国際家電博覧会「IFA2017」が現地時間の6日に閉幕した。その会場では、中国と日本の家電メーカーが活況を見せていた。そして追い上げる中国は今回のIFAでさらに発展した技術力で人々の注目を集めた。参考消息網が報じた。

韓国紙「中央日報」のサイトは7日付の報道で、今回のIFAの雰囲気を、「中国の台頭、日本の復活」と評した。

海爾(ハイアール)、海信(ハイセンス)、TCL、長虹など人口13億人の国内市場を背景に成長してきた中国企業も、例年より精巧な新製品を出すほど、そのレベルを向上させている。中国は数的にも優位性を誇り、今年の参加企業約1600社のうち4割の650社ほどが中国企業だった。「没落した家電エリート」と一時は称された日本の復活も目を引いた。例えば、ソニーは発売を控えた77インチの有機発光ダイオード(OLED)テレビ「ブラビアA1」やスマートフォン「Xperia XZ1」を展示し、展示品を囲む来場者が絶えなかった。

韓国家電業界の関係者は、「ソニーはテレビなど主要事業が不振だった数年前までブースの半分を『プレイステーション』シリーズでカバーしていた。一方、今年はブースの構成から新技術のデモンストレーションまで確実に自信を取り戻した雰囲気だった」と分析した。

また、テレビ・カメラを中心に、スマートホーム、コネクティッドカー電装部品に事業領域を広げたパナソニックのブースや欧州の消費者にソニーと同じほどの人気があるオーディオ企業ヤマハのブースも印象的だった。日本は「強小企業」が多い国で、今回も多数の中堅・中小企業が参加し、その技術力を見せつけた。

一方、韓国はサムスンとLGが超大型ブースで各種新技術を紹介したが、出展したのはこの2社だけだった。そのため、ライバル国の物量攻勢と技術発展、強小企業に押され、2社はひどく孤独に見えた。もちろん、韓国家電業界にはサムスンとLGしかないわけではなく、東部大宇電子や信一産業、デユウィニアなどの中堅企業が技術力とコストパフォーマンスでニッチ市場を形成している。しかし、それら企業は大企業に比べて、グローバル市場に進出するのは難しく、今回のIFAにも参加できなかった。

韓国の業界関係者は、「世界市場でいつまでもサムスンとLGだけで持ちこたえることはできない。韓国でもグローバル競争力を持つ企業がもっと出てこなければいけない」と指摘している。
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